スマートグラスは、その特徴や性能を活かしさまざまなシーンで導入が広がっています。特に建設や保守現場、製造現場などでは、遠隔作業支援用の端末としてスマートグラスが活用されています。
スマートグラスとは一般的に、通信機能やセンサー、カメラ・マイク・スピーカー、ディスプレイなどを備えたメガネ型のウェアラブルデバイスのことです。スマートグラスは、視野を確保しながらハンズフリーで作業ができることに大きなメリットがあり、産業向けに実用化が進んでいます。産業用のスマートグラスでは、マニュアルを見ながら作業ができるディスプレイや、カメラのズームなどの機能が搭載されています。また、屋外の作業現場でも利用できるように防水・防塵性を備えている端末もあります。ここでは産業用のスマートグラスについて解説します。
産業向けにスマートグラスの導入が進んでいるその背景は、大きく2つあります。
建設・保守現場や製造現場などでは、熟練技術者の高齢化やそれに伴う人手不足が大きな課題となっています。それに伴い、少ない人数でこれまでと同様の作業を行う必要があるため、現場作業の率化や生産性向上への取り組みも急務となっています。そのため、それらを解決する新たな仕組みとして、スマートグラスを活用した遠隔作業支援ツールの導入が進んでいます。
スマートグラスの性能が大きく向上したことも導入の後押しとなっています。これまでのスマートグラスはコンシューマー向けが中心となっており、屋外の現場などでの使用に耐えうる性能や機能を持った端末は限られていました。しかし最近では、産業向けに特化したスマートグラスが多数リリースされています。端末の性能が現場で必要とされる品質を満たす水準まで向上したこと、産業向けの利用に特化した機能が多数搭載されていること、これらの要因も導入が活発化する大きな背景となっています。
スマートグラスの種類やそれぞれの特徴についてご紹介します。スマートグラスは、大きく分けて片目タイプと両目タイプに分類されます。
両目タイプの特徴としては、図面やマニュアルなどの表示範囲が広いことが挙げられます。片目タイプが視野の隅に図面などが小さく表示されるのに対し、両目タイプのスマートグラスは映像や資料が目の前に大きく表れるので、それらの画面が見やすいという特長があります。図面やマニュアルなどをしっかり確認しながらそれに沿って作業を行いたい場合などには両目タイプがおすすめです。
片目タイプの特徴としては、資料などは小さな表示となりますが、その分視野が広く手元の様子が見やすいというメリットがあります。資料よりも手元の作業の様子などをしっかり確認したい場合は片目タイプのスマートグラスがおすすめです。また、両目タイプに比べてコンパクトで軽量な場合が多く、扱いやすいという特長もあります。片目タイプの中には、ヘルメットや安全帽に装着することも可能なヘッドマウント型の端末もあります。
※2022年3月現在の情報です。対応機種や対応機能は随時変更になる可能性があります。
URL:https://www.realwear.com/ja/navigator/
URL:https://www.realwear.jp/downloads/J_HMT-1_FINAL.pdf
URL:https://www.vuzix.jp/sg/products.html#M400
スマートグラスは、作業や点検などを行うさまざまな現場で活用されています。業種や現場によって利用シーンが異なりますが、共通する点は、「現場の作業者がスマートグラスを装着して作業を行う」「指示者・監督者は現場に行かずに遠隔から支援や指示伝達を行う」という点です。
建設業界では、現場監督者の視察や検査、トラブル対応などにスマートグラスが活用されています。現場作業員が装着したスマートグラス越しのリアルタイムの現場映像を離れた場所にいる現場監督者が確認、必要に応じて指示や作業支援を行います。「段階確認」「材料確認」「立会」といった監督官の現場臨場を、スマートグラス・ウェアラブル端末等による映像・音声の双方向通信を使用して遠隔で行う「遠隔臨場」で使用されるケースも増えています。
保守・点検の現場でも、スマートグラスは広く活用されています。特に、ロープを用いた高所作業などでは、ハンズフリーで使用できるスマートグラスは非常にメリットが大きく、安全をしっかりと確保した状態でコミュニケーションを取ることができます。また、離れた場所から現場の様子を確認できることで、これまで複数名で行っていた点検作業も一人で行えるようになり、シフトの効率化やベテラン社員の拘束時間を削減することができます。
トラブルによりラインが停止し、製造が止まってしまうことは損害に直結してしまいます。そのため、少しでもライン停止時間を短くするために、トラブル発生時に遠隔からすぐに現場を確認・復旧のための指示伝達を行えるスマートグラスが活用されています。
さまざまな現場で活用されているスマートグラス、企業においてスマートグラスを導入することでどのようなことが実現できるのでしょうか。ここでは4つの導入効果をご紹介します。
スマートグラスの導入で実現できるもっとも大きな効果は、現場の作業効率改善や生産性向上が実現できるという点です。これまでは、現場の責任者や熟練者が現場に出向いて進捗確認や作業指示を行うことが前提となっており、移動時間や待機時間で現場では無駄が発生している状態でした。スマートグラを活用すれば、指示者も作業者もそれぞれの場所から移動することなく、リアルタイムにコミュニケーションを取ることができるようになります。
また、高度なスキルが必要な作業現場であっても、スマートグラス越しに遠隔で支援を受けられることで、経験が浅い作業者でもスムーズに作業を進めることができます。現場の負担軽減はもちろんのこと、熟練者の拘束時間も削減でき、作業効率化や生産性の向上に繋がります。
熟練作業者の高齢化や定年退職などにより、知識や経験を若手作業員に継承する技術継承が課題となっている現場は少なくありません。現場での作業や生産過程はマニュアル化や言語化が難しい内容がほとんどです。そこで、スマートグラスを導入することで、実際の作業の様子を共有しながらリアルタイムに指導ができるようになります。
若手作業員も、何かわからないことや困ったことが発生した場合はすぐに映像と音声で指示を受けることができ、これまでは複数名で対応を行っていた現場にも若手作業員が一人で対応できるようになります。一人で現場を経験する機会を増えることで、若手作業員の育成にも役立ちます。
建設やエンジニアリング現場では、工事の進捗などを確認するために責任者が現場に何度も赴いたり、現場間を移動したりする必要があります。そこには膨大な移動時間やコストが掛かっていました。スマートグラスを導入することで、都度現場に赴く必要はなく、遠隔から複数の現場を管理することができるようになります。現場への移動時間とコストを大幅に削減することが可能です。
これまではトラブルが発生した際、メールや電話での報告、現場から事務所に戻って責任者に指示を仰ぐ、責任者が現場に駆け付ける、といった対応が一般的であり、移動時間や待機時間のロスが発生していました。
しかし、スマートグラスを導入すれば、現場作業員も現場責任者もその場を離れることなく、即座に対応を行うことができます。また、現場の映像をリアルタイムで確認できるので、口頭での報告よりも正確に現場の状況を把握することができ、適切な判断や指示を行うことができます。このように、トラブル発生時のダウンタイムを大幅に短縮することができる点もスマートグラスの導入メリットです。
ここからは、スマートグラスを導入するメリットとデメリットについて解説します。
前述の通り、スマートグラスの導入は「作業効率化・生産性向上」「人材育成・技術継承」「コスト削減」「トラブル対応の迅速化」といった多くのメリットをもたらします。自社が抱える課題を洗い出し、スマートグラスをどういった作業で活用できるのかなどをしっかりと落とし込んでから導入することで、より導入メリットも得やすくなります。
スマートグラスを導入すること自体に特筆すべき大きなデメリットはありません。ただ、スマートグラスやそれを活用した遠隔作業支援ツールは、インターネット回線を用いて接続するため、通信環境の悪い場所では安定した品質で利用できない可能性があります。事前に試行を行うなどして、使用環境や品質を確かめておく必要があります。
スマートグラスを導入するにあたり、どのようなポイントでスマートグラスを選べばよいでしょうか。選定の際にチェックすべきポイントなどをご紹介します。
まずは、利用する環境に合わせた性能を備えているかを確認します。屋外で利用するのであれば、防止・防塵性能に優れた端末を選ぶ必要があります。また、現場によっては怪我や事故防止の観点から、有線の端末の利用ができない場合もあります。そういったそれぞれの利用環境に合わせた性能を備えているかは重要なポイントです。
スマートグラスを選ぶ際は、装着感も非常に重要です。現場の作業員はスマートグラスを装着した状態で作業を行うため、作業の妨げにならないにならないように、重さや装着感に配慮する必要があります。
例えば、ヘルメットの装着が必須の現場であれば、スマートグラスもヘルメットに装着できるタイプの端末である必要があります。アタッチメントなどの付属品があるのかどうかも確認しておくと安心です。
スマートグラス単体だけでは、遠隔作業支援の仕組みは実現できません。音声と映像をやり取りができるWeb会議システムなどとスマートグラスを組み合わせで利用することで、遠隔作業支援のソリューションとなります。そのため、利用したい遠隔作業支援ソリューションが対応しているスマートグラス端末を選ぶ必要があります。
スマートグラスによる遠隔作業支援を活用し、現場の作業効率化や人手不足などの課題を解決した実際の活用事例をご紹介します。どのような課題を抱え、それをスマートグラスの導入によってどのように解決したかにご注目ください。
スマートグラス×LiveOnでロープアクセスの点検現場を遠隔支援!
ロープアクセス手法を用いる現場において、スマートグラスのRealwearとLiveOnのウェアラブルアプリを組み合わせ、遠隔現場支援やOJTで活用しています。作業中に無線を取り出さずに会話ができるため、作業時間の短縮に繋がっています。また、常に複数の現場とオフィスが映像と音声でリアルタイムに繋がっているため、オフィスから簡単に現場の状況を確認することができ、情報共有のスピードも格段に速くなりました。
遠隔支援ツールの活用で、作業品質を落とさずに現場作業の効率化を実現!リアルタイムに遠隔で作業支援・工事立会が行えることで、現場への移動時間・出動回数を削減することができました。
また、立会・検査においても、重要な工事や配慮が必要な箇所に対し、その都度必要な指示・フォローを行うことができるようになり、現場対応のスピードアップ・業務の効率化はもちろんのこと、品質面の向上にも寄与しています。
LiveOnは通信の安定性はもちろんのこと、高精細な映像を送信でき、遠隔でも正確な判断や支援が行える品質が選定の決め手でした。
LiveOnは、スマートグラスで利用できる遠隔作業支援ツール「LiveOnWearable」を提供しています。「LiveOnWearable」は、Web会議システム「LiveOn」とスマートグラスを組み合わせることにより実現する「遠隔作業支援」の仕組みです。大手企業や官公庁などに多数導入されているWeb会議システムをベースとしていることから、高い品質と使いやすさを実現しています。
スマートグラス上での接続などに音声コマンド操作を要する遠隔作業支援ツールが多い中、LiveOnはスマートグラスの電源を入れるだけで接続が完了します。現場の作業員は、現場で複雑な操作を一切する必要がありません。また、手を使って操作を行う必要もないため、作業を止めることなく使用できます。
作業現場は山間部や河川沿いなど環境が様々です。LiveOnは独自のデータ圧縮技術により音声の途切れや遅延を回避し、Wi-fiなどの不安定な環境下でも安定したやり取りが可能です。また、自動再接続機能を搭載しており、もし通信が瞬断してしまっても自動で復帰することができるようになっています。
LiveOnは国産の完全自社開発で提供している製品です。その強みを活かし、お客様の要望を迅速に製品に反映し、定期的にアップデートを実施しています。また、自社開発製品だからこそ、専門の技術スタッフがすぐに対応することができ、操作や運用のサポートも即座に行うことができます。スマートグラスへのインストールや設定作業はもちろん、トラブル時も迅速に対応いたします。
遠隔作業支援ツール「LiveOnWearable」詳細はこちら
スマートグラスを実際に使ったデモンストレーションはもちろん、端末のお貸出しや無料トライアルも受付中です。実際の現場で試してみることができるので、安心してご導入いただけます。対応機種・価格などについてもお気軽にお問い合わせください。
ジャパンメディアシステムは、企業のコミュニケーションを支えるビジュアルコミュニケーションシステム「LiveOn」を提供し、場所や時間に縛られない働き方の実現を目指しています。
Web会議システム LiveOn(ライブオン)は、クラウドアワードなど多数の賞を受賞。高音質・高画質でストレスのないWeb会議を実現をします。今ならWeb会議を無料トライアル実施中!お気軽にお問い合わせください。
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