これまで、不動産取引における重要事項説明は宅地建物取引士が対面で行うことが義務付けられていました。2017年10月よりスタートした「IT重説」とは、宅建業法35条に基づいて宅地建物取引士が行う重要事項説明を、Web会議システム等を活用してオンラインで行うサービスのことを指します。
「対面」から「オンライン」へ。Web会議システムはこれからの新しい不動産取引を支える重要なツールとなっています。
対面で実施していた重要事項説明がオンライン化される「IT重説」、具体的にはどのようなメリットがあるのでしょうか。
進学や就職などにより、現在住んでいる場所から遠く離れた場所で家を借りるということはよくあるケースです。そのような場合、これまでは対面で重要事項説明を受けることが義務付けられていたため、契約を結ぶためにわざわざ現地へ行く必要がありました。その点、IT重説であればどこにいてもオンラインで重要事項説明を受けることができます。これにより、交通費や移動時間の負担を大きく軽減させることができます。
怪我や病気などの事情により外出して来店することが難しい場合、これまでであれば代理人を立てるなどして対応する必要がありました。IT重説であれば自宅からパソコンやスマートフォン・タブレット端末接続することができるので、外出が困難であっても本人に対して重要事項説明を行うことができます。
来店して対面で説明を受けないといけない場合、仕事や家庭の事情により店舗に赴く時間が取れないケースがあります。その場合、日程調整がスムーズにいかず、取引に時間が掛かるというデメリットがありました。その点、IT重説であれば店舗に来店する必要がありません。自宅や職場など、インターネット環境がある場所であればどこからでも説明を受けることができるため、日程調整も容易になります。IT重説により、不動産会社・契約者双方にとっての利便性が大きく向上します。
IT重説の場合、そのやり取りは全てデータで残しておくことができます。つまり、いつ・誰が・どのような内容を説明したか、という履歴を後から確認することが可能となります。対面での説明の場合は「言った・言わない」のトラブルが発生するリスクがありますが、データとしてやり取りの記録を残せることで、後々のトラブルを未然に防ぐことができます。
それでは、実際にIT重説を実施するにあたって必要な機材や流れはどのようになっているのでしょうか。ここではIT重説に必要な機材と流れについてご紹介します。
国土交通省の実施マニュアルによると、IT重説の実施にあたってのIT環境として、「図面等の書類及び説明の内容について十分に理解できる程度に映像を視認でき、かつ、双方が発する音声を十分に聞き取ることができるとともに、双方向でやりとりできる環境において実施していること」が必要とされています。
そのため、IT重説の実施に必要な機材は以下の通りです。専用の高価な機材は必要なく、簡易的な機材や既存の端末を利用できることもIT重説のメリットです。
• インターネットに接続できる端末 | : | パソコンやスマートフォン・タブレット端末等 |
• カメラ | : | Webカメラやパソコン・スマートフォン・タブレット端末内蔵のカメラ (図面や相手の表情を十分に確認できる解像度を有すること) |
• マイクスピーカー | : | 双方向に音声のやり取りを行うことができるマイクスピーカーやヘッドセット (相手の音声の内容を判別するのに十分な性能を有すること) |
IT重説の実施においては、まずは取引士が記名押印した重要事項説明書及び説明に必要なその他の資料を相手方に事前に送付しておく必要があります。
IT重説を行うツールの多くが、Web会議システムを採用しています。なぜテレビ会議システムでもなく、無料ツールでもなく、IT重説にWeb会議システムが採用されているのでしょうか。
Web会議システムの特長は、インターネット環境を用いて映像・音声の双方向でのやり取り、資料の共有などを「いつでも・どこからでも」行えることです。パソコンだけでなく、スマートフォン・タブレット端末からも接続ができるので、利用場所や利用環境を選ばずにIT重説を行うことが可能となります。
もちろんテレビ会議システムや無料のツールでも上記の要件を満たす製品はたくさんあります。
しかし、テレビ会議システムの場合は専用の機材が必要となり、非常に高額でなおかつ専用機の設置場所が必要となります。また、双方に専用機がないと接続ができないため、契約者が自宅などから接続することを想定しているIT重説ではなかなか利用することができません。IT重説の場合、説明を受ける契約者がどのような場所、どのような端末から接続するかが一律ではないため、端末や環境を選ばずに接続できるWeb会議システムが最適といえます。
無料ツールの場合、プライベートで使用しているユーザーも多いことから、使い勝手が良く多くの人に馴染みがある製品であることは間違いありません。しかし、あくまでも無料ツールであるため、通信の安定性や品質の信頼性が保障されておらず、音声が途切れがちだったり途中で切断されてしまったりというリスクがあります。また、個人情報を取り扱う可能性のあるIT重説での利用においては、そのセキュリティ対策にも不安が残ります。
Web会議システムの場合は法人向けに提供されているサービスであるため、品質の安定性・信頼性も担保されており、機密情報を扱ううえでも問題のないセキュリティ対策が施されています。
このようなことから、テレビ会議システムでも無料ツールでもなく、IT重説にはWeb会議システムが多く採用されています。
ここでご紹介するWeb会議システム「LiveOn」は、高品質・高機能・簡単操作を特長とする完全自社開発の製品です。音声の途切れや遅延がなくクリアな音質でスムーズなやり取りが行えるので、IT重説における説明も安心して行っていただくことが可能です。また、最大ハイビジョン画質まで対応しているLiveOnなら、双方の表情や宅地建物取引証の提示も鮮明な映像で確認できます。
その他にも、録音録画機能などIT重説に必要な機能が全て搭載されています。
ジャパンメディアシステムは、企業のコミュニケーションを支えるビジュアルコミュニケーションシステム「LiveOn」を提供し、場所や時間に縛られない働き方の実現を目指しています。
Web会議システム LiveOn(ライブオン)は、クラウドアワードなど多数の賞を受賞。高音質・高画質でストレスのないWeb会議を実現をします。今ならWeb会議を無料トライアル実施中!お気軽にお問い合わせください。
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