人手不足や技術伝承の課題解決や、効率的な現場管理を実現するソリューションとして製造・保守・建設など様々な現場で活用が進むスマートグラス(ウェアラブル端末)。しかし、一言にスマートグラス(ウェアラブル端末)といっても、たくさんの種類や特長があり、種類や特長に応じて活用できるシーンも異なります。それでは実際にスマートグラス(ウェアラブル端末)にはどのような種類があり、どのように活用されているでしょうか。
まずはスマートグラス(ウェアラブル端末)と呼ばれるものはどういった機器なのかをご紹介します。
スマートグラス(ウェアラブル端末)とは一般的に、メガネ型のウェアラブル端末の総称であり、メガネのように頭部に装着して使用することができる端末です。そこにはカメラやマイク、GPSなどの様々な機能を搭載しおり、実際に見ている光景に文字や資料など様々な情報を重ねて表示できるものが一般的です。こういった特長を利用し、製造や保守・建設現場などでは作業員がスマートグラス(ウェアラブル端末)を装着して作業を行い、スマートグラス(ウェアラブル端末)に組み込んだWeb会議アプリを通じて遠隔地から作業の指示を受けるという「遠隔現場支援ツール」として活用されています。
それでは具体的にスマートグラス(ウェアラブル端末)にはどのような種類があるのでしょうか。まず大きく分けて、スマートグラス(ウェアラブル端末)には片目タイプと両目タイプがあります。ここでは、Web会議システム「LiveOn」と組み合わせて遠隔現場支援ツールとして活用することができるスマートグラス(ウェアラブル端末)をタイプ別にご紹介します。
片目タイプの特長としては、資料などは小さな表示となりますが、その分視野が広く手元の様子が見やすいというメリットがあります。資料よりも手元の作業の様子などをしっかり確認したい場合は片目タイプのスマートグラスがおすすめです。また、両目タイプに比べてコンパクトで軽量な場合が多く、扱いやすいという特長もあります。
LiveOnで活用可能な片目タイプのスマートグラス(ウェアラブル端末)は以下の通りです。
※2022年3月現在の情報です。対応機種や対応機能は随時変更になる可能性があります。
URL:https://www.realwear.com/ja/navigator/
URL:https://www.realwear.jp/downloads/J_HMT-1_FINAL.pdf
URL:https://www.vuzix.jp/sg/products.html#M400
両目タイプの特長としては、図面やマニュアルなどの表示範囲が広いことが挙げられます。片目タイプが視野の隅に図面などが小さく表示されるのに対し、両目タイプのスマートグラスは映像や資料が目の前に大きく表れるので、それらの画面が見やすいという特長があります。図面やマニュアルなどをしっかり確認しながらそれに沿って作業を行いたい場合などには両目タイプがおすすめです。
スマートグラス(ウェアラブル端末)を活用した遠隔現場支援は、現場の課題解決にどのように役立つのでしょうか。
少子高齢化、それに伴う労働人口の減少などの影響は、製造・保守・建設などの現場業務においてより顕著に表れており、これからは生産性と作業効率の向上が急務となっています。そういった現場の課題解決に役立つ仕組みが、スマートグラス(ウェアラブル端末)を活用した遠隔現場支援です。
製造・保守・建設などの現場が抱えている課題についてご紹介します。
熟練者の退職などにより、人材不足や技術継承が大きな課題となっています。技術伝承や若手のスキルアップの機会が十分に確保できず、ノウハウの属人化に課題を抱えています。
建設現場などでは、工事の進捗などを確認するために責任者が現場に何度も赴いたり、現場間を移動したりする必要があります。移動に労力と時間が掛かってしまい、効率的な現場管理が行えないという点が課題となっています。
現場で問題が発生した際は写真をメールで送付したり、責任者が現場に赴いたり、といった形が一般的ですが、そういった手段には時間のロスが発生するだけでなく、伝えられる情報にも限界があるためトラブル対応がスムーズに行えないという課題があります。
スマートグラス(ウェアラブル端末)は、ハンズフリーで映像・音声の双方向通信ができるという特性から、様々な場面で活用され、現場の課題解決に役立っています。遠隔現場支援におけるスマートグラス(ウェアラブル端末)を活用方法についてご紹介します。
建設現場などでは、施工管理者(現場管理者)が作業の進捗状況確認や現場への指示出しなどのために何度も現場に赴いたり、現場間を移動したりする必要があります。スマートグラス(ウェアラブル端末)を活用することで、都度現場に赴く必要はなく、遠隔から複数の現場を管理することができるようになります。それにより現場への移動時間とコストを大幅に削減することが可能です。
遠隔臨場とは、スマートグラス(ウェアラブル端末)と Web会議システム等による映像と音声の双方向通信を利用し、これまで現場臨場で行っていた「段階確認」「材料確認」「立会」を遠隔地にいながら実施するものです。発注者が直接現場で立ち会う必要がなくなるため、移動時間の削減や業務効率化の実現に役立っています。
スマートグラス(ウェアラブル端末)は、若手作業員の教育や技術伝承にも非常に有効です。遠隔現場支援では、若手作業員がスマートグラスを装着しながら作業をし、遠隔から熟練者がその支援を行うことができます。現場経験の浅い作業員でも実際の現場で作業をしながら指導を受けることができるので、現場経験の蓄積とそれによる技術力の向上が期待できます。
保守・点検業務でも、スマートグラス(ウェアラブル端末)は広く活用されています。特に、ロープを用いた高所作業などでは、ハンズフリーで使用できるスマートグラスは非常にメリットが大きく、安全をしっかりと確保した状態でコミュニケーションを取ることができます。また、離れた場所から現場の様子を確認できることで、これまで複数名で行っていた点検作業も一人で行えるようになり、シフトの効率化やベテラン社員の拘束時間を削減することができます。
これまでは現場で問題が発生した際は、電話やメールでやり取りをする、事務所に戻り責任者に指示を仰ぐ、責任者が現場に赴いて確認する、といった形が一般的でした。スマートグラス(ウェアラブル端末)を活用することで、現場作業員・現場責任者それぞれが自分のいる場所から現場の様子をリアルタイムに共有し、遠隔で指示伝達を行うことができます。情報伝達のロスや移動時間の削減、作業の中断時間の短縮に役立ちます。
Web会議システム「LiveOn」は、スマートグラス(ウェアラブル端末)にインストールできる専用アプリ(LiveOnウェアラブル)を提供しています。
LiveOnとスマートグラス(ウェアラブル端末)を組み合わせることで、遠隔現場支援ツールとしてスマートグラス(ウェアラブル端末)を様々な現場で活用することができるようになります。
ウェアラブルデバイス・遠隔作業支援ツール「LiveOn Wearable」でのご利用について
ご活用方法としては、まずここでご紹介したスマートグラス(ウェアラブル端末)にLiveOnウェアラブルをインストールし、WiFiからインターネットに接続します。これにより、スマートグラス(ウェアラブル端末)で離れた場所にある本部や事務所と接続し、双方向で音声・映像のやり取りなどが行えるようになります。マイクやカメラはスマートグラス(ウェアラブル端末)に内蔵されているので、作業員はスマートグラス(ウェアラブル端末)を装着してソフトを立ち上げるだけで簡単に接続ができます。指示者側は、スマートグラス越しの現場映像を画面共有(映像共有)できるので、離れた場所から現場の状況をリアルタイムに把握、的確に遠隔指示を出すことができます。
これまでは現場でトラブルなどが発生した際は、責任者が現場まで駆けつけたり、現場の写真をメールで送って指示を仰いだり、という対応方法であったため、トラブル対応に時間が掛かってしまうという課題がありました。
スマートグラス(ウェアラブル端末)とLiveOnを活用した遠隔現場支援ツールを導入することで、作業員は作業をしながらスマートグラス(ウェアラブル端末)越しに本部からの指示を受けることができ、トラブル発生時などに現場に監督者や責任者がいない場合でも、迅速に対応が可能です。それにより、ダウンタイムを大幅に短縮することができるようになります。
指示を出す遠隔支援者側は、スマートグラス(ウェアラブル端末)のカメラを通して、作業員の視点で見えている映像をリアルタイムで確認することができ、遠隔地から的確にサポートができるようになります。また、スマートグラス(ウェアラブル端末)上に図面などの資料データを表示することもできるので、作業員はスマートグラス(ウェアラブル端末)越しにそれを見ながらハンズフリーで作業をすることも可能です。
遠隔からの的確な指示と資料を見ながらのハンズフリーの作業を実現できることで、生産性向上にも繋がります。
LiveOnが提供しているスマートグラス(ウェアラブル端末)用の専用アプリ(LiveOnウェアラブル)は、操作性や品質の高さから多くのお客様にご導入をいただいています。
LiveOnなら、現場にいる作業員はスマートグラス(ウェアラブル端末)の電源を入れるだけで接続が完了します。手を使って操作を行う必要がないため、作業を止めることなく使用することができます。
作業現場は山間部や河川沿いなど環境が様々です。LiveOnは独自のデータ圧縮技術により音声の途切れや遅延を回避し、モバイルの不安定な環境下でも安定したやり取りが可能です。また、自動再接続機能を搭載しており、もし通信が瞬断してしまっても自動で復帰することができるようになっています。
LiveOnでやり取りするデータは全て暗号化されています。LiveOnの暗号化処理には、暗号強度と処理速度に優れたアメリカ合衆国の新暗号規格として規格化された共通鍵暗号方式である『AES(Rijndael)』を採用しており、セキュリティ対策は万全です。
LiveOnは国産の完全自社開発で提供している製品です。その強みを活かし、お客様の要望を迅速に製品に反映し、定期的にアップデートを実施しています。また、自社開発製品だからこそ、専門の技術スタッフがすぐに対応することができ、操作や運用のサポートも即座に行うことができます。
LiveOnとスマートグラス(ウェアラブル端末)を用いた遠隔現場支援は、それぞれの現場が抱える課題を解決できるツールとして様々な業種、シーンで活用することができます。
スマートグラスの医療分野での活用方法とは?メリットから事例まで紹介
遠隔支援ツールの活用で、作業品質を落とさずに現場作業の効率化を実現!リアルタイムに遠隔で作業支援・工事立会が行えることで、現場への移動時間・出動回数を削減することができました。
また、立会・検査においても、重要な工事や配慮が必要な箇所に対し、その都度必要な指示・フォローを行うことができるようになり、現場対応のスピードアップ・業務の効率化はもちろんのこと、品質面の向上にも寄与しています。
LiveOnは通信の安定性はもちろんのこと、高精細な映像を送信でき、遠隔でも正確な判断や支援が行える品質が選定の決め手でした。
スマートグラス×LiveOnでロープアクセスの点検現場を遠隔支援!
ロープアクセス手法を用いる現場において、スマートグラスのRealwearとLiveOnのウェアラブルアプリを組み合わせ、遠隔現場支援やOJTで活用しています。作業中に無線を取り出さずに会話ができるため、作業時間の短縮に繋がっています。また、常に複数の現場とオフィスが映像と音声でリアルタイムに繋がっているため、オフィスから簡単に現場の状況を確認することができ、情報共有のスピードも格段に速くなりました。
ここまででご紹介したように、スマートグラス(ウェアラブル端末)を活用することにより、離れた場所からの現場の作業支援や指示伝達などが効率的に行えるようになります。現場の人手不足や業務効率化といった課題解決に役立つスマートグラス(ウェアラブル端末)を活用した遠隔現場支援システムを、ぜひご検討ください。
ジャパンメディアシステムは、企業のコミュニケーションを支えるビジュアルコミュニケーションシステム「LiveOn」を提供し、場所や時間に縛られない働き方の実現を目指しています。
Web会議システム LiveOn(ライブオン)は、クラウドアワードなど多数の賞を受賞。高音質・高画質でストレスのないWeb会議を実現をします。今ならWeb会議を無料トライアル実施中!お気軽にお問い合わせください。
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