自治体の窓口業務や金融機関の相談業務をはじめ、対面が中心だった窓口サービスをオンライン化する動きが広がっています。それにともない、遠隔相談システムを提供するサービスも増えており、「どれを選べばよいか分からない」と感じている担当者も少なくありません。 本記事では、オンライン窓口・遠隔相談システムが注目される背景を整理したうえで、選定時に比較すべき7つのポイントと、導入形態によって変わる注意点を紹介します。
自治体の支所や出張所、金融機関の小規模店舗では、専門知識を持つスタッフを常駐させることが難しく、対応できる業務の幅が限られてしまうケースが少なくありません。遠隔相談システムを導入すれば、本庁や本店にいる専門スタッフが複数の拠点にオンラインで対応できるようになり、限られた人員でもサービスの幅を維持しやすくなります。
利用者の側でも、わざわざ窓口まで足を運ばずに相談できる利便性へのニーズが高まっています。待ち時間の削減や、開所日・時間にとらわれない相談機会の確保といった観点からも、オンライン窓口の導入は利用者満足度の向上につながります。共働き世帯の増加や高齢化の進行により、平日の日中に窓口へ足を運ぶこと自体が難しい利用者が増えていることも、オンライン化を後押しする要因の一つです。
こうした需要の高まりを受け、遠隔相談・オンライン窓口の分野には複数の事業者がサービスを提供するようになっています。それぞれ得意とする業種や、クラウド・オンプレミスといった提供形態、料金体系が異なるため、比較検討にあたっては複数の選択肢を並べて確認する視点が欠かせません。
遠隔相談システムは、単に「映像でつながる」だけであれば選択肢は数多くあります。しかし、実際の窓口業務で継続的に運用していくためには、次の7つの観点から比較しておくことが失敗を防ぐポイントになります。
利用者側はITに詳しくない方も多いため、専用アプリのインストールが不要で、URLをクリックするだけで参加できるなど、シンプルな操作性が重要です。窓口担当者側の操作も複雑すぎないか、実際の画面を確認しておきましょう。
お互いの表情がしっかり確認でき、音声が途切れずスムーズに会話できるかは、相談業務の質に直結します。特に高齢の利用者や、聞き取りに配慮が必要な場面では、通信が不安定な環境でも安定した品質を保てるかを確認しておきたいポイントです。
資産状況や個人情報など、機微な内容を扱う相談も多いため、通信の暗号化やアクセス制限といったセキュリティ対策が万全であるかは欠かせない確認事項です。組織の情報管理方針によっては、後述するオンプレミス対応の要否にも関わってきます。
初期費用を抑えてすぐに始めたい場合はクラウド型、データを自社の管理下に置きたい場合はオンプレミス型が向いています。官公庁や金融機関など、特に厳格な情報管理が求められる組織では、オンプレミスでの運用に対応しているかどうかが選定の分かれ目になることがあります。
外国人住民や海外からの利用者に対応する必要がある窓口では、通訳サービスとの連携や多言語表示に対応しているかも確認しておきたいポイントです。窓口ごとに個別の通訳者を確保するよりも、システム側で対応できれば運用の負担を減らせます。
相談内容を後から確認できる録画・記録機能があれば、言った・言わないのトラブル防止や、対応品質の振り返りに役立ちます。特に契約や資産に関わる相談では、記録を残せるかどうかが安心材料になります。
既に導入しているWeb会議システムや業務システムと連携できれば、担当者の操作負担を減らし、導入後の定着もスムーズになります。窓口専用の別システムとして孤立させるのではなく、既存の業務フローに組み込める製品かどうかも確認しておきましょう。
複数のサービスを比較する際は、次の項目を一つずつ確認しながら候補を絞り込んでいくとよいでしょう。
クラウド型は導入のスピード感に優れる一方、セキュリティ要件が厳しい組織では要件を満たせない場合があります。オンプレミス型は初期構築に時間とコストがかかりますが、データを自社内に留められる安心感があります。近年は、クラウドとオンプレミスの両方に対応し、組織の要件に応じて選べるシステムも増えているため、自社の情報管理方針とあわせて検討するとよいでしょう。
例えば、まずはクラウド型で一部の拠点から試験的に導入し、効果を確認したうえで、本格展開のタイミングでオンプレミス型への切り替えを検討するといった段階的な進め方も選択肢の一つです。導入形態は一度決めたら変更できないものではなく、組織の状況に応じて見直していくものと捉えておくとよいでしょう。
「LiveOn Call」は、自治体や金融機関の窓口業務を想定した遠隔相談窓口システムです。本庁や本店にいる専門スタッフが、支所や店舗の利用者とオンラインでやり取りできる仕組みで、クラウド・オンプレミスの両方に対応しています。
官公庁・自治体や金融機関での導入実績が豊富で、専門知識を持つスタッフを各拠点に配置できない場合でも、対応業務の幅を広げられる点が特徴です。既存のWeb会議システムとの連携によって、担当者側の操作性を統一しやすい点も選定時のポイントになります。利用者側は専用アプリのインストールが不要な形で参加できる仕組みになっており、ITに不慣れな利用者でも扱いやすい設計が意識されています。
システムを導入するだけでなく、窓口担当者向けの操作研修や、通信トラブル発生時の代替対応フローをあらかじめ整えておくことが、現場への定着を左右します。特に高齢の利用者が多い窓口では、対面での説明資料とあわせてオンライン相談の使い方を案内するなど、利用者側のサポート体制もセットで検討しておくと安心です。
また、オンライン相談ならではの想定問答やトーク例をあらかじめ用意しておくと、担当者ごとの対応品質のばらつきを抑えやすくなります。運用開始後も、利用状況や現場からのフィードバックを定期的に振り返り、必要に応じて対象業務や運用ルールを見直していく姿勢が大切です。
多くのシステムはクラウド型であれば比較的小規模な拠点からでも導入しやすい設計になっています。拠点数や利用頻度に応じたプランが用意されているケースもあるため、提供元に相談してみるとよいでしょう。
クラウド型であれば比較的短期間で運用を始められることが多い一方、オンプレミス型は環境構築に時間がかかる傾向があります。具体的な期間は拠点数や既存システムとの連携要件によって異なるため、早めに提供元へ相談することをおすすめします。
多くの場合、対面窓口を残しながら一部の相談をオンライン化する形で段階的に導入できます。まずは利用頻度の少ない拠点や、特定の相談メニューから試験的に始め、利用者の反応を見ながら対象を広げていく進め方が一般的です。
オンライン窓口・遠隔相談システムを選ぶ際は、操作性や映像・音声品質といった基本的な使い勝手に加えて、セキュリティ、導入形態、多言語対応、記録機能、既存システムとの連携まで、幅広い観点から比較することが失敗しない選定につながります。「LiveOn Call」のように、クラウド・オンプレミスの両方に対応し、官公庁や金融機関での実績を持つシステムは、その具体的な選択肢の一つです。
選定ポイントは多岐にわたりますが、すべてを最初から完璧に満たす必要はありません。自社の窓口業務が抱える課題を整理したうえで、優先順位の高い項目から絞り込み、資料請求や相談を通じて、実際の操作性や機能を確認しながら比較検討を進めてみてはいかがでしょうか。
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