介護DX用語集|夜勤配置や生産性向上委員会もわかる

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投稿日:2026/09/28
更新日:2026/09/28
トレンド・お役立ち情報

最終更新日:2026年9月

介護現場のDXに関する情報を調べていると、見守りセンサー、夜勤配置の要件、生産性向上委員会など、聞き慣れない専門用語や制度名に出会うことが多いはずです。本記事では、介護DXを理解するうえで押さえておきたい用語を、初めて調べる方にもわかりやすく整理しました。

この記事でわかる用語一覧

  • 見守りセンサー:利用者の動き、離床、状態変化などを検知し、スタッフに通知するセンサー機器
  • インカム:スタッフ間で音声をリアルタイムに共有できる装着型の通信機器
  • 見守り機器を活用した夜勤配置要件の見直し:一定の施設・要件のもとで、夜勤職員配置加算や夜間配置に関する要件が見直されている制度
  • 生産性向上委員会:法令上の正式名称は「利用者の安全並びに介護サービスの質の確保及び職員の負担軽減に資する方策を検討するための委員会」。主に入所・居住・泊まり系サービスが対象
  • カスタマーハラスメント防止措置:2026年10月施行の改正労働施策総合推進法に基づく、事業主に義務付けられる対策
  • D to P with N:医師が患者を遠隔で診察する際、看護師等が患者のそばに同席する形のオンライン診療
  • 訪問看護遠隔診療補助料:令和8年度診療報酬改定で新設された、D to P with Nに関連する算定項目

1. 夜間の見守りに関する用語

見守りセンサーとは

見守りセンサーは、ベッドや居室に設置し、利用者の動きや離床、状態の変化などを検知してスタッフに通知する機器です。夜間の少人数体制において、リスクの高い場面を効率的に把握する手段として活用されています。

インカムとは

インカムは、スタッフ同士がリアルタイムに音声でやり取りできる装着型の通信機器です。見守りシステムと連携している場合、センサーの通知を受けたスタッフが、インカムで他のスタッフに状況を伝えたり応援を要請したりする場面で使われます。「通知→確認→対応」という一連の流れを標準化することは、急変時などの迅速な情報共有や応援要請に役立ちます。

見守り機器を活用した夜勤配置要件の見直しとは

2018年度の介護報酬改定では、介護老人福祉施設や短期入所生活介護の「夜勤職員配置加算」について、一定の見守り機器を導入している場合、最低配置基準への上乗せ要件が「1人分」から「0.9人分」に見直されました。最低配置基準そのものを一律に10%削減できる制度ではありません。2021年度の介護報酬改定でも、見守り機器やインカム等のICTを組み合わせて活用する場合の要件整備など、その後も見直しが重ねられています。対象サービス、機器の導入割合、ICTの活用、安全確保の体制など、最新の算定要件を確認する必要があります。

2. 生産性向上・ハラスメント対策に関する用語

生産性向上に関する委員会とは

2024年度の介護報酬改定では、主に入所・居住・泊まり系サービスを対象として、「利用者の安全並びに介護サービスの質の確保及び職員の負担軽減に資する方策を検討するための委員会」の設置・開催が規定されました。一般に「生産性向上委員会」と呼ばれることもあります。ICTの導入だけでなく、利用者の安全、サービスの質、職員の負担軽減を含めて業務改善を検討するための委員会です。2024年度から3年間は経過措置期間とされています。

カスタマーハラスメント防止措置とは

2026年10月1日、改正労働施策総合推進法の施行により、事業主にカスタマーハラスメント(利用者、家族その他の顧客等からの言動に起因する問題)への防止措置が義務付けられます。利用者や家族等と接する職員を雇用する介護事業者も対象です。

3. 在宅医療・訪問看護に関する用語

D to P with Nとは

D to P with N(Doctor to Patient with Nurse)は、医師が患者を遠隔で診察する際に、看護師等が患者のそばに同席する形のオンライン診療です。患者の同意が重要な要件のひとつとされており、訪問看護の現場での活用が想定されています。

訪問看護遠隔診療補助料とは

令和8年度診療報酬改定で新設された、D to P with Nによるオンライン診療を評価する項目です。予定された訪問看護とは別に、医師が看護師等の同席を必要と判断し、患者の同意を得たうえで、看護師等が患者宅を訪問して情報通信機器による診療を補助した場合などが対象です。対象となる患者、実施者、算定回数などには所定の要件があります。

よくある質問

Q. 見守り機器を導入すれば、必ず夜間の人員を減らせますか?
A. 見守り機器の導入は、夜勤配置の要件を満たすための条件のひとつです。ただし、機器を導入しただけで自動的に人員配置基準が緩和されるわけではなく、対象となるサービスや制度ごとに、機器の導入割合、ICTの活用状況、安全確保の体制、委員会での検討などをあわせて満たす必要があります。

Q. カスタマーハラスメント対策は、介護施設だけの義務ですか?
A. いいえ。2026年10月施行の改正法は、業種を問わず、事業主に相談体制の整備等を義務付けるものです。介護現場は利用者・家族との距離が近いことから、特に対応の重要性が高い業種のひとつとされています。

まとめ

介護DXの用語は、見守り機器やICTそのものに関する用語と、それに関連する制度(人員配置基準、診療報酬、ハラスメント防止法制)が組み合わさって使われることが多く、単独の用語だけでなく制度的な背景を理解することが重要です。本記事を出発点に、自施設に関連する制度については、最新の公的情報もあわせて確認することをおすすめします。

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