小売店の万引き・防犯対策とクラウド録画システムの選び方

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投稿日:2026/09/04
更新日:2026/09/04
業種別活用シーン・導入事例

犯罪認知件数が4年連続で増加するなか、小売店の防犯体制も見直しを迫られています。とはいえ、店舗ごとに録画機器を設置・保守するのは負担が大きく、いざという時に必要な映像をすぐに確認できないという悩みを抱える担当者も少なくありません。 この記事では、小売店における防犯カメラの役割の変化と、従来型の録画方式が抱える課題を整理したうえで、クラウド録画システムの仕組みと選び方のポイントを紹介します。

小売店の防犯対策が今、見直されている理由

万引きとは、店舗に陳列されている商品を代金を支払わずに持ち去る窃盗行為の一種です。警察庁が2026年2月に公表した統計によると、2025年の刑法犯認知件数は前年比4.9%増の77万4,142件で、4年連続の増加となり、新型コロナウイルス感染拡大前の水準を上回りました。犯罪全体が増加傾向にあるなかで、来店客と直接接する小売店にとって、防犯体制の見直しは避けて通れないテーマになっています。

あわせて、人手不足によって売り場の見回りに割ける人員が減っていることも、映像による監視体制の重要性を高めている要因の一つです。少ない人員でも店舗全体の状況を把握できる仕組みへのニーズが高まっています。

特に多店舗展開する小売業では、本部の担当者が全店舗を巡回して状況を確認することは現実的ではありません。店舗ごとに防犯対策のレベルにばらつきが出てしまうと、被害の発見や対応が遅れる店舗が生まれやすくなります。本部が各店舗の状況を横断的に把握できる仕組みづくりが、店舗数の多い小売業ほど重要な経営課題になっています。

また、店舗によって防犯カメラの導入時期や機種がバラバラになっているケースも珍しくありません。開業当初に設置したまま更新していない店舗と、比較的新しい機材を導入した店舗が混在していると、映像の確認方法や画質にもばらつきが生じ、いざという時の対応スピードに差が出てしまいます。

業種・業態別に見る防犯上の悩み

  • コンビニ・スーパー:24時間営業や少人数体制の時間帯に、見回りが手薄になりやすい
  • アパレル・雑貨店:試着室や死角になりやすい陳列棚での万引きが起きやすい
  • ドラッグストア:高額商品や小型で持ち出しやすい商品が狙われやすい
  • 飲食店:レジ周辺の混雑時に、会計トラブルや無銭飲食への対応が後手に回りやすい

小売店における防犯カメラの役割の変化

万引き対策としての役割

防犯カメラが設置されているという事実そのものが、万引きを思いとどまらせる抑止力になります。加えて、実際に被害が発生した際には、映像が事実確認や警察への相談における客観的な証拠として役立ちます。

カスタマーハラスメント対策としての役割

近年は、来店客とのトラブル対応においても、映像記録の重要性が指摘されています。理不尽なクレームや威圧的な言動があった際、記録が残っていることで、事実関係の確認や従業員を守るための対応がしやすくなります。レジ対応など、一瞬のやり取りの中でトラブルがエスカレートしやすい場面ほど、後から振り返れる記録の有無が対応の質を左右します。

店舗運営・混雑状況の把握への活用

防犯という目的だけでなく、レジの混雑状況や来店客の動線を把握し、人員配置や陳列の見直しに映像を活用する店舗も増えています。防犯カメラは、単なるセキュリティ機器から、店舗運営を支える情報インフラへと役割を広げています。特に繁忙時間帯の応援人員をどこに配置するかといった判断は、実際の映像を見ながらのほうが、感覚的な把握よりも精度が上がりやすいという声もあります。

従来型の防犯カメラ(レコーダー方式)が抱える課題

従来型の防犯カメラは、店舗ごとに録画装置(レコーダー)を設置するのが一般的です。この方式には、次のような課題があります。

  • 店舗数が増えるほど、レコーダーの保守や故障対応の負担が比例して増える
  • レコーダーが故障・満杯になると、それまでの録画が失われるリスクがある
  • 映像を確認するには、店舗のレコーダーまで足を運ぶ必要がある
  • 拠点ごとに管理画面が異なり、本部から横断的に状況を確認できない

クラウド録画システムとは

クラウド録画システムとは、防犯カメラの映像を店舗内のレコーダーではなく、インターネットを通じてクラウド上のストレージに保存する仕組みです。カメラとインターネット環境さえあれば運用でき、複数店舗の映像を本部の管理画面から一括して確認できる点が、従来型との大きな違いです。

従来型(レコーダー方式)とクラウド型の違い

  • 録画データの保存先:レコーダー方式は店舗内の機器/クラウド型はインターネット上のストレージ
  • 映像の確認方法:レコーダー方式は店舗のレコーダーに直接アクセス/クラウド型はブラウザでどこからでも確認可能
  • 複数店舗の一括管理:レコーダー方式は店舗ごとに個別確認が必要/クラウド型は本部の画面から横断的に確認可能
  • 初期費用:レコーダー方式はレコーダー本体の購入費用が必要/クラウド型は月額制で初期投資を抑えやすい
  • 故障時のリスク:レコーダー方式は故障・満杯で録画が失われる可能性/クラウド型はクラウド上に保存されるため影響を受けにくい

クラウド録画システムを選ぶ際に確認したいポイント

  • 既存の防犯カメラを流用できるか(ONVIF規格対応など)
  • 複数店舗の映像を一つの画面で横断的に確認できるか
  • 専用アプリなしで、ブラウザから映像を確認できるか
  • 保存期間・容量プランを、店舗や用途に応じて選べるか
  • オンプレミス運用の選択肢があるなど、セキュリティ要件に対応できるか

具体例に見るクラウド録画システムの機能 ―「LiveOn RecX」

LiveOn RecX」は、レコーダーを設置せずに、防犯カメラの映像をクラウド上のストレージに録画できるサービスです。ONVIF規格準拠のネットワークカメラに対応しており、既存の防犯カメラをそのまま活かして導入できます。

専用アプリを必要としないブラウザベースのビューアーで、パソコン・スマートフォン・タブレットから映像を確認でき、必要な場面を映像ダウンロードやキャプチャーで残すこともできます。防犯カメラの映像だけでなく、店内に設置したウェアラブル端末やWeb会議の映像もあわせて一元管理できる点も特徴で、防犯・接客・店舗運営という複数の目的を一つの基盤でカバーできます。設備投資を抑えられる月額制のクラウド版に加えて、高いセキュリティが求められる現場向けにオンプレミス版も用意されています。

複数店舗を展開する小売業にとっては、店舗ごとに異なる機種・世代の防犯カメラが混在していても、ONVIF規格対応であればまとめて一つのクラウド基盤に集約できる点も実務上のメリットです。本部の担当者は店舗を巡回することなく、ブラウザを開くだけで各店舗の状況をリアルタイムに把握できるようになります。

クラウド録画の導入によって期待できる効果

  • レコーダー不要による初期投資・保守負担の軽減
  • 本部から複数店舗の状況を横断的に把握できることによる、対応スピードの向上
  • 万引き・トラブル発生時に、該当映像をすぐに検索・確認できることによる事実確認の迅速化
  • 防犯・接客・店舗運営を一つの基盤で管理できることによる、運用の効率化

多店舗展開する小売業での活用イメージ

  • 本部の担当者が、各店舗の防犯カメラ映像を横断的に確認し、異常があればすぐに気づける体制を作る
  • 万引きや来店客とのトラブル発生時に、該当時間帯の映像をすぐに検索・確認する
  • レジ周辺の混雑状況を映像で把握し、応援人員の配置を判断する
  • 新規出店時、既存店舗と同じ管理画面で映像確認の運用をそのまま横展開する

クラウド録画システム導入の進め方

  • 現状把握:自店舗でどのようなトラブル・被害が発生しているか、既存の防犯カメラの設置状況とあわせて洗い出す
  • 要件整理:確認したいポイントの中から、自社にとって優先順位の高い条件を絞り込む
  • 試験導入:被害やトラブルが多い一部の店舗から先行して導入し、運用上の課題を洗い出す
  • 運用ルールの整備:閲覧権限や保存期間、来店客への掲示内容などのルールを定める
  • 本格展開:試験導入で得られた知見をもとに、他店舗へ段階的に展開する

導入時に押さえておきたい注意点

防犯カメラの映像を撮影する場合は、来店客への配慮も欠かせません。「防犯カメラ作動中」といった掲示を行い、撮影・記録の目的をあらかじめ周知しておくことが望ましいとされています。

映像を証拠として活用する可能性がある場合は、改ざんが疑われない形で保存できるか、保存期間はどのくらい確保できるかも確認しておきたいポイントです。また、拠点のネットワーク帯域によっては映像のアップロードに影響が出ることがあるため、導入前に通信環境を確認しておくと安心です。

運用面では、誰が映像を確認できるのかという権限管理も重要です。閲覧できる担当者を必要な範囲に限定し、目的外の利用を防ぐルールを社内であらかじめ定めておくことで、従業員・来店客双方にとって安心できる運用につながります。すべての店舗を一度に切り替える必要はなく、被害やトラブルが多い店舗から段階的に移行していくことで、現場の混乱を抑えながら導入を進められます。

既存のレコーダー方式からクラウド型へ切り替える場合は、移行期間中に両方の仕組みが併存することも想定しておくとよいでしょう。全店舗を一斉に切り替えるのではなく、契約更新のタイミングに合わせて順次移行していく方法であれば、コスト面での負担も分散させやすくなります。

よくある質問

防犯カメラの映像は証拠として使えますか

事実確認や警察への相談における客観的な資料として活用できます。ただし、法的な証拠能力の扱いは状況によって異なるため、必要に応じて警察や弁護士に相談することをおすすめします。

既存の防犯カメラをそのまま使えますか

ONVIF規格に対応したネットワークカメラであれば、既存の機材を再利用できる場合があります。カメラの型番や仕様を確認したうえで、提供元に対応可否を相談するとよいでしょう。

録画データはどのくらいの期間保存できますか

保存期間はサービスやプランによって異なり、数日から長期保存まで選択できるケースが一般的です。用途や社内のデータ保存ルールに応じて、必要な期間のプランを選ぶことが大切です。

小規模な店舗でも導入できますか

店舗数や規模にかかわらず導入できるケースが一般的です。まずは被害やトラブルが多い一部の店舗から試験的に導入し、効果を確認したうえで他店舗に展開する進め方が現実的です。1店舗のみを運営している場合でも、レコーダーの保守負担を減らせる点や、外出先からでも店舗の状況を確認できる点にメリットを感じるケースがあります。

通信環境が不安定な店舗でも使えますか

クラウド録画は映像をインターネット経由でアップロードする仕組みのため、事前に店舗の通信環境を確認しておくことが重要です。既存カメラを流用する場合も、対応規格やレンズの仕様に互換性があるかをあわせてチェックしておきましょう。

月額費用はどのくらいかかりますか

カメラの台数や保存期間、店舗数によって費用は変動します。従来型のレコーダー方式と比較する際は、初期費用だけでなく、保守・故障対応にかかる中長期的なコストもあわせて比較すると、実態に近い判断がしやすくなります。見積もりを取る際は、店舗数が今後増減する可能性も踏まえ、拡張のしやすさもあわせて確認しておくと安心です。

映像は誰でも見られるのですか

多くのクラウド録画システムでは、閲覧できる担当者を権限設定で限定できます。本部の管理者や店長など、あらかじめ定めた立場の担当者だけがアクセスできるようにしておくことで、目的外の利用を防げます。

まとめ

犯罪認知件数が4年連続で増加するなか、小売店の防犯体制は「設置して終わり」ではなく、複数店舗を横断的に管理できる仕組みへと見直していく必要があります。「LiveOn RecX」のようなクラウド録画システムは、レコーダーを設置せずに複数店舗の映像を一元管理できる選択肢の一つです。まずは自社の店舗でどこに防犯上の課題があるのかを整理し、一部の店舗から試験的に導入して効果を確認しながら展開範囲を広げていくとよいでしょう。導入のご相談は、お問い合わせ・資料請求ページから承っています。

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ジャパンメディアシステム株式会社

ジャパンメディアシステム株式会社は、ビジュアルコミュニケーションシステム「LiveOn」を提供し、Web会議・遠隔作業支援・遠隔相談などの領域で、企業や自治体・官公庁のコミュニケーションを支援しています。

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