犯罪認知件数が4年連続で増加するなか、小売店の防犯体制も見直しを迫られています。とはいえ、店舗ごとに録画機器を設置・保守するのは負担が大きく、いざという時に必要な映像をすぐに確認できないという悩みを抱える担当者も少なくありません。 この記事では、小売店における防犯カメラの役割の変化と、従来型の録画方式が抱える課題を整理したうえで、クラウド録画システムの仕組みと選び方のポイントを紹介します。
万引きとは、店舗に陳列されている商品を代金を支払わずに持ち去る窃盗行為の一種です。警察庁が2026年2月に公表した統計によると、2025年の刑法犯認知件数は前年比4.9%増の77万4,142件で、4年連続の増加となり、新型コロナウイルス感染拡大前の水準を上回りました。犯罪全体が増加傾向にあるなかで、来店客と直接接する小売店にとって、防犯体制の見直しは避けて通れないテーマになっています。
あわせて、人手不足によって売り場の見回りに割ける人員が減っていることも、映像による監視体制の重要性を高めている要因の一つです。少ない人員でも店舗全体の状況を把握できる仕組みへのニーズが高まっています。
特に多店舗展開する小売業では、本部の担当者が全店舗を巡回して状況を確認することは現実的ではありません。店舗ごとに防犯対策のレベルにばらつきが出てしまうと、被害の発見や対応が遅れる店舗が生まれやすくなります。本部が各店舗の状況を横断的に把握できる仕組みづくりが、店舗数の多い小売業ほど重要な経営課題になっています。
また、店舗によって防犯カメラの導入時期や機種がバラバラになっているケースも珍しくありません。開業当初に設置したまま更新していない店舗と、比較的新しい機材を導入した店舗が混在していると、映像の確認方法や画質にもばらつきが生じ、いざという時の対応スピードに差が出てしまいます。
防犯カメラが設置されているという事実そのものが、万引きを思いとどまらせる抑止力になります。加えて、実際に被害が発生した際には、映像が事実確認や警察への相談における客観的な証拠として役立ちます。
近年は、来店客とのトラブル対応においても、映像記録の重要性が指摘されています。理不尽なクレームや威圧的な言動があった際、記録が残っていることで、事実関係の確認や従業員を守るための対応がしやすくなります。レジ対応など、一瞬のやり取りの中でトラブルがエスカレートしやすい場面ほど、後から振り返れる記録の有無が対応の質を左右します。
防犯という目的だけでなく、レジの混雑状況や来店客の動線を把握し、人員配置や陳列の見直しに映像を活用する店舗も増えています。防犯カメラは、単なるセキュリティ機器から、店舗運営を支える情報インフラへと役割を広げています。特に繁忙時間帯の応援人員をどこに配置するかといった判断は、実際の映像を見ながらのほうが、感覚的な把握よりも精度が上がりやすいという声もあります。
従来型の防犯カメラは、店舗ごとに録画装置(レコーダー)を設置するのが一般的です。この方式には、次のような課題があります。
クラウド録画システムとは、防犯カメラの映像を店舗内のレコーダーではなく、インターネットを通じてクラウド上のストレージに保存する仕組みです。カメラとインターネット環境さえあれば運用でき、複数店舗の映像を本部の管理画面から一括して確認できる点が、従来型との大きな違いです。
「LiveOn RecX」は、レコーダーを設置せずに、防犯カメラの映像をクラウド上のストレージに録画できるサービスです。ONVIF規格準拠のネットワークカメラに対応しており、既存の防犯カメラをそのまま活かして導入できます。
専用アプリを必要としないブラウザベースのビューアーで、パソコン・スマートフォン・タブレットから映像を確認でき、必要な場面を映像ダウンロードやキャプチャーで残すこともできます。防犯カメラの映像だけでなく、店内に設置したウェアラブル端末やWeb会議の映像もあわせて一元管理できる点も特徴で、防犯・接客・店舗運営という複数の目的を一つの基盤でカバーできます。設備投資を抑えられる月額制のクラウド版に加えて、高いセキュリティが求められる現場向けにオンプレミス版も用意されています。
複数店舗を展開する小売業にとっては、店舗ごとに異なる機種・世代の防犯カメラが混在していても、ONVIF規格対応であればまとめて一つのクラウド基盤に集約できる点も実務上のメリットです。本部の担当者は店舗を巡回することなく、ブラウザを開くだけで各店舗の状況をリアルタイムに把握できるようになります。
防犯カメラの映像を撮影する場合は、来店客への配慮も欠かせません。「防犯カメラ作動中」といった掲示を行い、撮影・記録の目的をあらかじめ周知しておくことが望ましいとされています。
映像を証拠として活用する可能性がある場合は、改ざんが疑われない形で保存できるか、保存期間はどのくらい確保できるかも確認しておきたいポイントです。また、拠点のネットワーク帯域によっては映像のアップロードに影響が出ることがあるため、導入前に通信環境を確認しておくと安心です。
運用面では、誰が映像を確認できるのかという権限管理も重要です。閲覧できる担当者を必要な範囲に限定し、目的外の利用を防ぐルールを社内であらかじめ定めておくことで、従業員・来店客双方にとって安心できる運用につながります。すべての店舗を一度に切り替える必要はなく、被害やトラブルが多い店舗から段階的に移行していくことで、現場の混乱を抑えながら導入を進められます。
既存のレコーダー方式からクラウド型へ切り替える場合は、移行期間中に両方の仕組みが併存することも想定しておくとよいでしょう。全店舗を一斉に切り替えるのではなく、契約更新のタイミングに合わせて順次移行していく方法であれば、コスト面での負担も分散させやすくなります。
事実確認や警察への相談における客観的な資料として活用できます。ただし、法的な証拠能力の扱いは状況によって異なるため、必要に応じて警察や弁護士に相談することをおすすめします。
ONVIF規格に対応したネットワークカメラであれば、既存の機材を再利用できる場合があります。カメラの型番や仕様を確認したうえで、提供元に対応可否を相談するとよいでしょう。
保存期間はサービスやプランによって異なり、数日から長期保存まで選択できるケースが一般的です。用途や社内のデータ保存ルールに応じて、必要な期間のプランを選ぶことが大切です。
店舗数や規模にかかわらず導入できるケースが一般的です。まずは被害やトラブルが多い一部の店舗から試験的に導入し、効果を確認したうえで他店舗に展開する進め方が現実的です。1店舗のみを運営している場合でも、レコーダーの保守負担を減らせる点や、外出先からでも店舗の状況を確認できる点にメリットを感じるケースがあります。
クラウド録画は映像をインターネット経由でアップロードする仕組みのため、事前に店舗の通信環境を確認しておくことが重要です。既存カメラを流用する場合も、対応規格やレンズの仕様に互換性があるかをあわせてチェックしておきましょう。
カメラの台数や保存期間、店舗数によって費用は変動します。従来型のレコーダー方式と比較する際は、初期費用だけでなく、保守・故障対応にかかる中長期的なコストもあわせて比較すると、実態に近い判断がしやすくなります。見積もりを取る際は、店舗数が今後増減する可能性も踏まえ、拡張のしやすさもあわせて確認しておくと安心です。
多くのクラウド録画システムでは、閲覧できる担当者を権限設定で限定できます。本部の管理者や店長など、あらかじめ定めた立場の担当者だけがアクセスできるようにしておくことで、目的外の利用を防げます。
犯罪認知件数が4年連続で増加するなか、小売店の防犯体制は「設置して終わり」ではなく、複数店舗を横断的に管理できる仕組みへと見直していく必要があります。「LiveOn RecX」のようなクラウド録画システムは、レコーダーを設置せずに複数店舗の映像を一元管理できる選択肢の一つです。まずは自社の店舗でどこに防犯上の課題があるのかを整理し、一部の店舗から試験的に導入して効果を確認しながら展開範囲を広げていくとよいでしょう。導入のご相談は、お問い合わせ・資料請求ページから承っています。
Web会議システム LiveOn(ライブオン)は、クラウドアワードなど多数の賞を受賞。高音質・高画質でストレスのないWeb会議を実現をします。今ならWeb会議を無料トライアル実施中!お気軽にお問い合わせください。
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