多店舗・多拠点で事業を展開している企業では、店舗の防犯カメラ、Web会議の録画、現場のウェアラブル端末の映像など、目的の異なる録画データがそれぞれ別々のシステムで管理されているケースが少なくありません。拠点ごとにレコーダーの保守対応が発生し、いざという時に必要な映像をすぐに探し出せないという悩みを抱えている担当者も多いのではないでしょうか。 本記事では、録画データがバラバラに管理されてしまう背景と、それによって生じる具体的な問題を整理したうえで、クラウド上で一元管理する方法と、選定時に確認しておきたいポイントを紹介します。
多くの企業では、防犯カメラ、Web会議システム、現場のウェアラブル端末といった機器を、それぞれ必要になったタイミングで個別に導入してきた経緯があります。導入時期も提供元も異なるため、映像データの保存先や管理画面がバラバラになり、全体を横断して確認できる仕組みが後回しになりがちです。担当部署も、総務・情報システム・現場責任者など機器ごとに分かれていることが多く、全社的な映像管理の方針を誰が主導するのかが曖昧なまま運用が続いているケースも珍しくありません。
従来型の防犯カメラは、録画装置(レコーダー)を拠点ごとに設置するのが一般的です。拠点数が増えるほど、レコーダーの保守・故障対応、ハードディスクの容量管理といった運用負担も比例して増えていきます。レコーダーが故障すれば、それまでの録画が丸ごと失われてしまうリスクもあります。
拠点ごとに異なる機器・運用担当者で管理していると、保存期間や画質設定、アクセス権限のルールが統一されないまま運用されてしまうことがあります。本部が全社的な状況を把握したいときに、拠点によって条件が異なるため単純に比較できないという問題も起きやすくなります。
近年、防犯カメラや監視カメラの分野では、従来型のレコーダー方式に代わって、映像をクラウド上に保存する「クラウド録画」の導入が急速に広がっています。カメラ本体とインターネット環境さえあれば運用を始められる手軽さに加え、複数拠点の映像を一括管理できる点が評価され、多店舗展開する小売業や、複数拠点を持つ企業を中心に採用が進んでいます。特に、防犯・監視だけでなく、Web会議や現場作業の映像もあわせて記録・保存したいというニーズが高まっており、単一機能のクラウドカメラサービスでは対応しきれない場面も増えています。
録画データが目的ごとに分散して管理されていると、日常的な運用の中で次のような問題が積み重なっていきます。
クラウド録画では、映像データをインターネット経由でクラウド上のストレージに保存するため、拠点ごとにレコーダーを設置する必要がありません。ハードディスクの容量管理や故障対応といった運用負担から解放され、初期投資も抑えやすくなります。
防犯カメラの映像だけでなく、Web会議の録画や、現場のウェアラブル端末で撮影した映像まで、目的の異なる映像をひとつの管理画面にまとめられれば、必要な映像を探す手間が大きく減ります。拠点をまたいだ状況把握や比較も、格段にしやすくなります。
専用アプリのインストールが不要で、パソコン・スマートフォン・タブレットのブラウザから映像を確認できるサービスであれば、外出先や自宅からでも状況をチェックできます。急な問い合わせや確認依頼にも、その場で対応しやすくなります。
レコーダーやハードディスクをまとめて購入する従来方式は、初期費用が大きくなりがちです。クラウド録画であれば、月額制のサブスクリプション型で費用を平準化しやすく、拠点数の増減にあわせて契約内容を柔軟に見直せる点もメリットです。中長期的な総保有コストで比較検討することをおすすめします。
クラウド録画システムを比較検討する際は、次のような観点を確認しておくと失敗が少なくなります。
「LiveOn RecX」は、レコーダーを設置せずに、防犯カメラやWeb会議の映像をクラウド上のストレージに録画できるサービスです。ONVIF規格準拠のネットワークカメラに対応しており、既存カメラを活かしながら導入できます。
防犯カメラなどのIPカメラ映像に加えて、Web会議の映像、スマートグラスやボディカメラといったウェアラブル端末の映像、スマートフォンやWebカメラの映像まで、目的の異なる映像を同じシステムで管理できる点が大きな特徴です。用途ごとにシステムを使い分ける必要がなくなります。
専用アプリを必要としないブラウザベースのビューアーで、パソコン・スマートフォン・タブレットから映像を確認でき、必要な場面を映像ダウンロードやキャプチャーで残すこともできます。設備投資を抑えられる月額制のクラウド版に加えて、高いセキュリティやカスタマイズが求められる現場向けにオンプレミス版も用意されています。
クラウド録画は、映像データをインターネット経由でアップロードする仕組みのため、拠点のネットワーク帯域を事前に確認しておくことが重要です。既存カメラをそのまま流用する場合は、対応規格やレンズの仕様が新しいシステムと互換性があるかもチェックしておきましょう。導入後は、どの拠点の誰が、どの映像にアクセスできるのかという運用ルールをあらかじめ決めておくと、全社展開後の混乱を防げます。一度にすべての拠点を切り替えるのではなく、まずは一部の拠点で試験導入し、運用上の課題を洗い出してから本格展開する進め方も有効です。
ONVIF規格に対応したネットワークカメラであれば、既存の機材を再利用できる場合があります。カメラの型番や仕様を確認したうえで、提供元に対応可否を相談するとよいでしょう。
保存期間はサービスやプランによって異なり、数日から長期保存まで選択できるケースが一般的です。用途や社内のデータ保存ルールに応じて、必要な期間のプランを選ぶことが大切です。
クラウド録画サービスの多くは、通信の暗号化やアクセス権限の管理機能を備えています。より高いセキュリティ要件がある場合は、クラウド型に加えてオンプレミス型の選択肢を用意しているサービスもあるため、自社の要件に応じて確認するとよいでしょう。
防犯カメラ、Web会議、現場のウェアラブル端末など、目的ごとにバラバラだった録画データを一つの基盤で管理できれば、必要な映像を探す手間や、拠点ごとのレコーダー保守にかかる負担を大きく減らせます。「LiveOn RecX」のようなクラウド録画システムは、レコーダーを設置せずに複数種類の映像を一元管理できる選択肢の一つです。
まずは自社でどの映像がどこに散らばっているのかを洗い出し、一元管理によってどの程度の負担削減が見込めるかを整理するところから検討を始めてみてはいかがでしょうか。すべての拠点・機器を一度に切り替える必要はなく、負担の大きい拠点や用途から段階的に移行していくことで、現場の混乱を抑えながら導入を進められます。
ジャパンメディアシステムジャパンメディアシステムは、企業のコミュニケーションを支えるビジュアルコミュニケーションシステム「LiveOn」を提供し、場所や時間に縛られない働き方の実現を目指しています。
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