介護施設の夜間見守り、人員基準緩和の条件とは

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投稿日:2026/11/06
更新日:2026/11/06
業種別活用シーン・導入事例

介護業界では人材確保が課題となっており、特に夜間は限られた職員で利用者の離床や転倒、体調変化などに備える必要があります。国は、介護現場における安全確保や職員の負担軽減を図るため、見守り機器やインカム等のICTを活用する場合の夜勤職員配置に関する要件を見直してきました。

2018年度の介護報酬改定では、介護老人福祉施設等の「夜勤職員配置加算」について、一定の見守り機器を導入している場合、最低配置基準への上乗せ要件が「1人分」から「0.9人分」に見直されました。これは、最低配置基準そのものを一律に緩和したものではありません。その後、2021年度の改定では、見守り機器やインカム等のICT、安全確保の体制などに関する新たな要件も設けられました。

本記事では、こうした制度的な背景を踏まえ、超小型ウェアラブルカメラ「LiveOn Nano」が、見守り機器を利用した後の状況確認や職員間の情報共有をどのように補助できるかを、具体的な夜間対応の流れとあわせて解説します。

夜間見守りとICT活用の制度的背景

見守り機器からの通知と、インカム等による職員間の連絡を組み合わせることで、利用者の状態に応じた訪室判断や、応援を必要とする場面での情報共有を支援できます。

ただし、見守り機器が検知できる内容や通知精度は、製品や設置環境によって異なります。また、見守り機器やICTを導入しただけで、介護の質や職員の負担軽減が自動的に実現するわけではありません。通知後の確認手順、機器の不具合への対応、職員教育、利用者ごとの訪室方針などをあらかじめ定め、導入後も安全性や職員負担を継続的に確認する必要があります。

LiveOn Nanoが担いうる役割

見守りセンサーが利用者の動きや離床などを検知するのに対し、LiveOn Nanoは、通知を受けた職員が訪室した後、現場の映像や音声をほかの職員と共有する場面で補助的に活用できる可能性があります。現場にいる職員による直接確認を基本とし、必要に応じて施設内の職員やオンコール担当者へ状況を共有するための機器として位置づけることが適切です。

  • 夜勤職員が見守り機器の通知を受けて訪室した際、LiveOn Nanoを通じて、施設内のほかの職員やオンコール担当者へ現場の映像・音声を共有する
  • 少人数体制の夜間に、対応方法について確認が必要になった場合、施設が定めた連絡体制に基づき、遠隔地の担当者から助言を受ける
  • 施設の運用ルールと利用者への説明に基づいて対応時の映像を記録し、職員教育や対応手順の振り返りに活用する

LiveOn Nanoは頭部や胸部などに装着できるため、両手を使って介助しながら映像や音声を共有できます。ただし、すべての介助場面で撮影することが適切とは限りません。利用者の尊厳やプライバシーに配慮し、撮影を行う場面と行わない場面を事前に定めておく必要があります。

夜間対応を想定した具体的な流れ

例えば、見守り機器が利用者の離床を検知して通知が入った場面を想定すると、まず夜勤職員がLiveOn Nanoを装着した状態で訪室し、利用者の状態を直接確認します。転倒の兆候や、普段と異なる様子が見られる場合、少人数体制のため判断に迷うことがあれば、施設が定めた連絡体制に沿ってオンコール担当者や他の職員にWeb会議システム「LiveOn Meet」経由で状況を共有し、「もう少し呼吸の様子を映してください」「その部分の傷を確認したいです」といった具体的な確認・助言を受けます。対応の結果、緊急性が高いと判断されれば、あらかじめ定められた緊急連絡フロー(医療機関への連絡など)に進む、という流れになります。

撮影・通信環境の確認事項

居室内は照明を落としていることが多いため、映像だけでは細部が見えにくい場合があります。必要に応じて手元灯を使いながら確認する、映像だけでなく口頭での状況説明もあわせて行うといった工夫が有効です。通信面では、施設内の構造によってはWi-Fi電波が届きにくい居室もあるため、事前に館内の通信状況を確認し、不安定なエリアがあれば代替の連絡手段(内線・インカムなど)も用意しておくと安心です。

導入における留意点

  • 利用者のプライバシーへの配慮:居室や介助場面で利用者を識別できる映像・音声を取得する場合は、撮影目的、撮影する場面、閲覧できる職員、保存期間、外部提供の有無などを明確にする必要があります。利用者本人へ事前に説明し、施設の運用方針や関係法令に基づいて適切な同意を得ることを基本としてください。本人による意思表示が難しい場合の対応や、医療機関など外部へ映像を提供する場合の手続についても、あらかじめ定めておく必要があります。
  • 既存の見守り機器との役割分担:見守り機器は利用者の動きや離床などの検知、ウェアラブルカメラは職員が訪室した後の映像・音声共有というように、想定される役割が異なります。施設の課題や運用体制に応じて、必要性を個別に検討しましょう。
  • 制度上の要件との区別:LiveOn Nanoは、利用者の動きや離床を自動検知する見守りセンサーではありません。また、LiveOn Nanoが制度上の「インカム等のICT」に該当するかは、機能や運用方法、対象サービスなどによって判断されます。人員配置や加算への適用を検討する場合は、最新の告示・通知を確認し、必要に応じて指定権者等へ相談してください。
  • 緊急時の切り分け:映像確認だけで判断せず、明らかに緊急性が高いと判断される場合は、遠隔からの確認を待たずに救急要請等の対応を優先するという判断基準を、あらかじめ職員間で共有しておく必要があります。

試験導入で確認する評価項目

まずは一部のフロア・一部の時間帯から試験的に導入し、次のような点を確認しながら展開範囲を広げていく進め方が現実的です。

  • 訪室後の状況共有・判断確認にかかる時間が、導入前後でどう変化したか
  • オンコール担当者への電話連絡と比べて、映像共有によって伝わる情報の質がどう変わったか
  • 施設内で通信が不安定になる居室・エリアの有無
  • プライバシーに関する利用者・家族からの懸念や問い合わせの有無

まとめ

夜間の見守りや緊急時の連携は、介護施設にとって重要な課題です。介護報酬や人員配置に関する制度でも、見守り機器やインカム等のICTを活用する場合について、夜勤職員配置加算の要件や、一部サービスにおける夜間の配置基準が見直されてきました。

LiveOn Nanoは見守りセンサーの代わりになるものではありませんが、職員が訪室した後の映像・音声共有や、施設内外の担当者による遠隔支援など、見守り機器を補完する用途で活用できる可能性があります。導入にあたっては、制度上の要件とは切り分けたうえで、利用者のプライバシー、安全な運用方法、夜間の連絡体制などを検討することが重要です。

導入のご相談やお見積もりは、お問い合わせ・資料請求ページから承っています。

「LiveOn Nano」について詳しく知りたい場合はこちらをご覧ください。

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ジャパンメディアシステム株式会社は、ビジュアルコミュニケーションシステム「LiveOn」を提供し、Web会議・遠隔作業支援・遠隔相談などの領域で、企業や自治体・官公庁のコミュニケーションを支援しています。

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