リモートワークやハイブリッドワークが定着した現在、Web会議は日常的なコミュニケーション手段となりました。しかし、会議中に飛び交う専門用語に戸惑ったことはありませんか?「ミュートにしてください」「画面共有お願いします」といった基本的な言葉から、「帯域幅」「エンドポイント」といった技術用語まで、Web会議には独特の用語が数多く存在します。
この記事では、Web会議を円滑に進めるために知っておきたい用語を、基礎から応用まで体系的に解説します。新入社員の方から、Web会議システムの導入を検討している担当者の方まで、幅広くご活用いただける内容となっています。
マイクをオフにして、自分の音声が相手に聞こえないようにする機能です。周囲の雑音を拾わないようにするため、発言しないときはミュートにするのがマナーとされています。
使用例:「恐れ入りますが、ミュートを解除していただけますか?」
ミュート状態を解除して、マイクをオンにすることです。発言する際に行います。
カメラの映像を表示する(ビデオオン)、または非表示にする(ビデオオフ)機能です。通信環境が不安定な場合や、プライバシーを保護したい場合にビデオオフにすることがあります。
自分のパソコン画面を参加者全員に表示する機能です。資料を見せながらプレゼンテーションを行う際に使用します。
関連用語:
ウィンドウ共有:特定のアプリケーションウィンドウのみを共有
デスクトップ共有:デスクトップ全体を共有
会議中にテキストメッセージを送受信できる機能です。音声で伝えにくい情報(URL、数字など)を共有する際に便利です。
発言したいことを示すためのボタン機能です。大人数の会議で発言のタイミングを示すのに役立ちます。
参加者を小グループに分けて、それぞれ別々の会議室で話し合いができる機能です。ワークショップや研修で活用されます。
Web会議の主催者で、会議室の設定や参加者の管理権限を持つ人です。参加者の入退室管理、ミュート操作、画面共有の制御などができます。
ホストと同等の権限を持つ副主催者です。大規模な会議で運営を分担する際に設定します。
会議に参加している人全般を指します。ホスト以外のすべての出席者が該当します。
データ通信で一度に送受信できる情報量を示す指標です。単位は「bps(bits per second)」で表されます。帯域幅が広いほど、高画質・高音質の通信が可能になります。
ビジネスへの影響: 帯域幅が不足すると、映像がカクカクしたり、音声が途切れたりする原因になります。
映像の画質を表す指標で、画面を構成するピクセル数で表されます。
一般的な解像度:
HD(720p):1280×720ピクセル
Full HD(1080p):1920×1080ピクセル
4K(2160p):3840×2160ピクセル
高解像度ほど鮮明な映像が得られますが、必要な帯域幅も増加します。
1秒間に表示される画像の枚数を示す単位で、「fps(frames per second)」で表されます。
標準的なフレームレート:
15fps:最小限の動画品質
30fps:一般的なWeb会議の標準
60fps:スムーズな動画(ゲーム実況など)
フレームレートが高いほど、映像が滑らかに見えます。
自分の声が遅れて聞こえてくる現象です。スピーカーから出た音をマイクが拾ってしまうことで発生します。
対処法:
ヘッドセットやイヤホンを使用する
スピーカーとマイクの距離を離す
エコーキャンセラー機能を有効にする
エコーを自動的に除去する機能です。多くのWeb会議システムに標準搭載されています。
周囲の雑音を軽減する機能です。キーボードのタイピング音や空調音などを抑制し、クリアな音声通信を実現します。
自分の背後の実際の背景を、任意の画像や動画に置き換える機能です。自宅から参加する際のプライバシー保護に役立ちます。
背景をぼかして、人物を際立たせる機能です。バーチャル背景よりも自然な見た目を保ちたい場合に使用します。
顔の肌を滑らかに補正する機能です。照明環境が悪い場合でも、見栄えを改善できます。
明るさ、コントラスト、肌の色調などを調整して、映像を補正する機能の総称です。
インターネット経由でサービスを利用するタイプのWeb会議システムです。専用機器やサーバーの設置が不要で、導入が容易です。
**代表例:**Zoom、Microsoft Teams、Google Meet
自社内にサーバーや機器を設置して運用するタイプのシステムです。セキュリティ要件が厳しい企業や、カスタマイズ性を重視する場合に選ばれます。
**代表例:**LiveOn Meet https://web.liveon.ne.jp/product/liveon/
ソフトウェアをインターネット経由で提供するサービス形態です。多くのクラウド型Web会議システムがこの形態を採用しています。
ブラウザ上でリアルタイムの音声・映像通信を実現する技術です。専用アプリをインストールせずに、ブラウザだけでWeb会議に参加できます。
通信ネットワークの末端にある機器のことです。Web会議では、参加者が使用するパソコン、スマートフォン、専用端末などを指します。
複数の拠点を接続するための中継装置です。各拠点からの映像・音声を統合して配信します。
参加者からの映像・音声を選択的に転送するサーバーです。MCUと比べて遅延が少なく、大規模な会議に適しています。
参加者同士が直接通信する方式です。サーバーを介さないため、遅延が少ないのが特徴ですが、参加者が増えると各端末の負荷が高まります。
外部からの不正アクセスを防ぐセキュリティシステムです。Web会議の通信がファイアウォールでブロックされることがあります。
ファイアウォールで特定の通信を許可する設定です。Web会議システムが使用するポートを開放する必要がある場合があります。
インターネット上に仮想的な専用回線を構築する技術です。セキュアな通信を実現しますが、VPN経由でのWeb会議は通信速度が低下することがあります。
データの送信から受信までにかかる時間です。遅延が大きいと、会話がスムーズに進まなくなります。
許容範囲:
150ms以下:快適
150〜300ms:やや遅延を感じる
300ms以上:会話が困難
遅延時間のばらつきのことです。ジッターが大きいと、音声が途切れたり、映像がカクカクしたりします。
通信中にデータの一部が失われる現象です。音声の途切れや映像の乱れの原因になります。
送信者から受信者まで、通信の全経路でデータを暗号化する方式です。サービス提供者でも内容を見ることができない、最も安全な暗号化方式です。
データを暗号化して送受信することで、第三者による盗聴を防ぐ技術です。Web会議では一般的にTLS/SSL通信が使用されます。
参加者がホストの承認を待つ仮想的な部屋です。不正参加を防ぐセキュリティ機能として活用されます。
会議室にパスワードを設定して、許可された人だけが参加できるようにする機能です。
会議室を識別するための番号です。固定IDと都度生成される可変IDがあります。
セキュリティのポイント: 固定IDは便利ですが、流出すると不正参加のリスクがあります。重要な会議では可変IDの使用が推奨されます。
Web会議に不正侵入して、不適切な画像や音声を流す妨害行為です。パスワード保護や待機室の活用で防止できます。
参加者の画面に参加者名やメールアドレスを薄く表示する機能です。画面キャプチャによる情報漏洩の抑止効果があります。
パスワードに加えて、別の認証手段(SMSコード、認証アプリなど)を要求するセキュリティ機能です。
一度のログインで複数のサービスを利用できる認証方式です。企業向けWeb会議システムで採用されています。
**代表例:** LiveOn SSO+ https://web.liveon.ne.jp/product/liveon-sso/
特定のユーザーやグループにのみ会議への参加を許可する機能です。社内会議と社外会議で異なる設定が可能です。
Web上で開催されるセミナーです。通常のWeb会議と異なり、主催者からの一方向的な配信が中心で、視聴者は基本的に発言できません。
リアルタイムで映像・音声をインターネット上に配信することです。YouTube LiveやFacebook Liveなどのプラットフォームと連携できる機能もあります。
事前に録画した映像を視聴者が好きな時間に視聴できる形式です。ウェビナーの録画をオンデマンド配信することもあります。
会議の内容を動画ファイルとして保存する機能です。議事録の作成や、欠席者への共有に活用されます。
録画の種類:
ローカル録画:自分のパソコンに保存
クラウド録画:サービス提供者のサーバーに保存
音声を自動的にテキスト化する機能です。議事録作成の手間を大幅に削減できます。
発言内容を自動的に字幕として表示する機能です。聴覚に障害のある方や、音声が聞き取りにくい環境での参加に役立ちます。
発言内容を自動的に他言語に翻訳する機能です。国際会議での活用が進んでいます。
参加者全員で共有できる仮想的な白板です。アイデア出しやブレインストーミングに活用されます。
会議中に参加者に質問して、リアルタイムで回答を集計できる機能です。意思決定や理解度確認に使用されます。
拍手、いいね、挙手などの絵文字で反応を示す機能です。大人数の会議でも、参加者の反応を可視化できます。
特定の参加者の映像を全員の画面に大きく表示する機能です。プレゼンターや講師を強調したい場合に使用します。
参加者全員の映像を一度に表示するモードです。会議の一体感を高められます。
発言している人の映像を大きく表示するモードです。プレゼンテーションに集中したい場合に適しています。
常時接続のWeb会議システムで、オフィスにいるような環境を再現するサービスです。リモートワーク環境でのコミュニケーション活性化に活用されます。
**代表例:LiveOn Meet ** https://web.liveon.ne.jp/product/liveon/
スピーカーから出た音をマイクが拾い、それが増幅されて「キーン」という不快な音が発生する現象です。
対処法:
・マイクとスピーカーを離す
・ヘッドセットを使用する
・音量を下げる
ネットワークの帯域不足や、パケットロスが原因で発生します。
対処法:
・不要なアプリケーションを閉じる
・有線LANに切り替える
・カメラをオフにして帯域を節約する
帯域不足、CPUの処理能力不足、フレームレート低下などが原因です。
対処法:
・画質設定を下げる
・カメラをオフにする
・他の参加者に画面共有を一時停止してもらう
認証情報の誤り、アカウントのロック、サービス側の障害などが考えられます。
対処法:
・パスワードを再確認する
・ブラウザのキャッシュをクリアする
・サービスの稼働状況を確認する
権限設定、ファイアウォール、システムの権限などが原因です。
対処法:
・ホストに画面共有の許可をリクエストする
・セキュリティソフトの設定を確認する
・システムの画面録画権限を確認する(Mac)
デバイスの接続不良、ドライバの問題、他のアプリによる占有などが原因です。
対処法:
・デバイスを再接続する
・システム設定でデバイスを確認する
・他のアプリケーションを閉じる
オフィス勤務とリモートワークを組み合わせた働き方です。Web会議はハイブリッドワークの中核技術として位置づけられています。
デジタル技術を活用して、ビジネスモデルや業務プロセスを変革することです。Web会議の導入はDX推進の第一歩とされています。
仮想空間(メタバース)内でアバターを使って行う会議です。次世代のコミュニケーション手段として注目されています。
AIが会議内容を自動的に要約して、議事録を作成する機能です。文字起こし機能の進化版として普及が進んでいます。
リアルタイムでCG背景と実写映像を合成する技術です。高度なバーチャル背景として、企業のプレゼンテーションやウェビナーで活用され始めています。
VR(バーチャルリアリティ)ゴーグルを使用した、臨場感のある会議体験です。将来のWeb会議の形として研究が進んでいます。
Web会議システムと、チャット、ファイル共有、プロジェクト管理などのツールを統合したプラットフォームです。Microsoft TeamsやSlack、LiveOn シリーズなどが代表例です。
Web会議システムを一日中つなぎっぱなしにして、オフィスにいるような環境を再現する使い方です。リモートワークでのコミュニケーション課題を解決する手法として注目されています。
デジタル技術を活用しながら、心身の健康を保つ考え方です。長時間のWeb会議による疲労(Zoom疲れ)への対策が求められています。
対策例:
・定期的な休憩を取る
・カメラオフの時間を設ける
・会議時間を短縮する
下り速度(ダウンロード):
・1対1のビデオ通話:1.5Mbps以上
・グループビデオ通話:3Mbps以上
・HD画質のグループ通話:10Mbps以上
上り速度(アップロード):
・1対1のビデオ通話:1.5Mbps以上
・グループビデオ通話:3Mbps以上
パソコン:
CPU:Intel Core i5以上(第8世代以降)
メモリ:8GB以上
OS:Windows 10/11、macOS 10.14以降
スマートフォン・タブレット:
iOS 12以降
Android 8.0以降
ヘッドセット: ノイズキャンセリング機能付きのものを選ぶと、クリアな音声通信が可能です。
Webカメラ: Full HD(1080p)対応のものを選ぶと、鮮明な映像を配信できます。
照明: リングライトなどを使用すると、顔が明るく映り、印象が良くなります。
マイク: 高品質なUSBマイクを使用すると、音声品質が大幅に向上します。
接続テストを行う:音声・映像が正常に機能するか確認
背景を整える:映り込む範囲を確認し、整理整頓
照明を調整する:顔が明るく映るようにする
服装に気をつける:ビジネスにふさわしい服装を心がける
時間を守る:開始5分前には入室する
ミュートを活用する:発言しないときはミュートにする
カメラオンを基本とする:相手の顔が見えると安心感がある
リアクションを意識する:うなずきや表情で反応を示す
チャットも活用する:質問や補足情報はチャットで送る
録画を共有する:欠席者のために録画を共有
議事録を作成する:決定事項やアクションアイテムをまとめる
フィードバックを求める:会議の進行について改善点を聞く
考えられる原因:
・スピーカーがミュートになっている
・デバイスが正しく選択されていない
・音量が小さすぎる
対処法:
・システム設定で音量を確認
・Web会議アプリの設定でスピーカーを確認
・デバイスを再接続
考えられる原因:
・マイクがミュートになっている
・マイクの選択が間違っている
・マイクの故障
対処法:
・ミュート状態を確認
・設定画面でマイクデバイスを確認
・別のマイクを試す
考えられる原因:
・カメラがオフになっている
・カメラの選択が間違っている
・他のアプリがカメラを使用中
対処法:
・ビデオオン/オフボタンを確認
・設定画面でカメラデバイスを確認
・他のアプリを終了してカメラを解放
考えられる原因:
・ネットワークの帯域不足
・Wi-Fiの電波が弱い
・同時に複数の通信を行っている
対処法:
・有線LANに切り替える
・Wi-Fiルーターの近くに移動する
・他のアプリケーションやダウンロードを停止
・画質設定を下げる
会議設定
・パスワードを設定する
・待機室を有効にする
・会議IDを都度生成する(固定IDを使わない)
・画面共有をホストのみに制限する
・ファイル送信を制限する
参加者管理
・参加者の入退室を通知する
・必要に応じて参加者を削除できるようにする
・会議のロック機能を活用する
・参加者のミュート権限をホストに集約する
情報管理
・会議のリンクは必要な人にのみ共有する
・SNSに会議リンクを投稿しない
・録画データの保存場所を適切に管理する
・機密情報を扱う場合は録画を禁止する
社内会議中心: セキュリティと使いやすさを重視
営業活動: ブラウザ参加の可否、画面共有のスムーズさを重視
ウェビナー開催: 大人数対応、配信の安定性を重視
小規模(~10名): ほとんどのシステムで対応可能視
中規模(10~100名): 有料プランが必要な場合が多い視
大規模(100名以上): ウェビナー専用プランやエンタープライズ版を検討
一般的な業務: 標準的な暗号化で十分
機密性の高い情報を扱う: エンドツーエンド暗号化、オンプレミス型を検討
規制産業(金融、医療など): 業界基準への準拠を確認
カレンダーアプリとの連携
チャットツールとの統合
ファイル共有サービスとの連携
CRM/SFAシステムとの連携
初期費用
・クラウド型:基本的に不要
・オンプレミス型:機器購入費、設置費用
ランニングコスト
・月額利用料
・通信費
・保守費用
Web会議は現代のビジネスに欠かせないツールとなりました。この記事で紹介した用語を理解することで、より円滑にWeb会議を進められるようになります。
特に重要なポイントをまとめます:
基本操作の習得:ミュート、画面共有などの基本機能を確実に使いこなす
通信環境の整備:安定した接続のために適切な帯域を確保する
セキュリティの徹底:パスワード設定、待機室の活用で不正参加を防ぐ
マナーの遵守:時間厳守、適切なリアクションで円滑なコミュニケーションを
トラブル対応の準備:よくある問題の対処法を知っておく
Web会議システムは日々進化しています。新しい機能やトレンドにも注目しながら、自社に最適な活用方法を見つけていきましょう。
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