サンプリングレート・サンプリング周波数 とは
サンプリングレート・サンプリング周波数とは、アナログ信号からデジタル信号へ変換するADコンバーターにおいて、1 秒間に実行する標本化(サンプリング)処理の回数のこと。
単位は「Hz」で、数値が大きいほどより高速なアナログ入力信号をデジタル値に変換できるため、高音質になります。ただし、データ量も比例して増えため、ストレージ容量に制限のあるメディアやデバイスの場合は適切な周波数を選択する必要があります。
ある音を正確に記録し、再現するには、その音の周波数の倍程度の周波数でサンプリングする必要になるといわれています。音楽CDで採用されているサンプリング周波数は44.1kHzで、この場合は声波形を毎秒44,100回細切れにして、それぞれの時点の音声情報をデジタル情報にしたものです。
人間は通常20Hz~個人差がありますが、15kHzないし20kHz程度の音を音として感じることができ、この周波数帯域を可聴域といいます。
サンプリングレートとビットレートの違い
サンプリングレートとビットレートは、音声データの圧縮前と後での音質を表すのに使い分けられます。
サンプリングレートは、「1秒間に実行する標本化処理の回数」を表す値です。
例えば、標準的なサンプリングレートである44.1kHzの場合、毎秒44100回標本化を行うということです。
この数が多ければ多いほど、滑らかな音になり音質が良くなったと感じることができます。つまり、サンプリングレートの数値が音質を表します。
これに対し、ビットレートは「音量を何段階で表すか」を表す値です。
例えば、標準的なビットレートである16ビットの場合、情報量を2の16乗(=65536段階)で分割します。ビット数が低いと、ザラついたような音質になり、サンプリングレートと同様にビットレートの数値が高いほど多くの情報を再現できるので音質が良くなります。
- サンプリングレート
時間の軸を分割 44.1kHzの場合、毎秒44100分割
- ビットレート
情報量を縦に分割 16bitの場合、情報量を2の16乗で分割
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