導入事例
高知県高知市様
- 利用目的
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- オンライン窓口
- サービス提供
- 感染症対策
- 業種
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- 官公庁
- 社員規模
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- 1,000~3000名
- 利用サービス
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- LiveOn Call
ICTをフル活用したオンライン健康相談窓口を開設。「LiveOn Call」が安心・安全な地域づくりに貢献
写真右:農林水産部 鏡地域振興課 係長 長尾真喜子様
写真左:健康福祉部 保健所 健康増進課 保健師 濵田知加様
導入前の課題
- ブロードバンド環境を活かした効果的な地域支援施策の立案
- 医療機関の無い遠隔の地域住民に対する効率的な健康増進策の実施
LiveOnで解決!
- ブロードバンド環境を活かした健康管理システムによる健康増進施策の開始
- 生体データ共有&Face to Faceコミュニケーションで遠隔地でも効率的な健康アドバイスが可能に
導入前の課題
ブロードバンド環境を活用した地域支援施策の検討
高知市の鏡・土佐山という地域に新たに光回線を敷設する計画が持ち上がり、過疎化・高齢化が進む中山間地域において、行政が情報通信基盤を活用して地域の活性化にむけた取組を進めていくことも重要であり、中山間地域のニーズやシーズに対応したICTの利活用策について検討を行うことを目的に「鏡・土佐山ブロードバンド利活用協議会」が設置されました。住民の方々がより安心・安全に暮らせる地域づくりにつなげていくような施策が実施できないかという観点でさまざまな分野について検討が始まりました。
健康管理システムを使ったオンラインでの健康相談窓口を計画
同協議会で安心・安全な暮らしにつなげることができる仕組みとして検討されたのが、健康管理システムの導入でした。具体的に検討対象となった鏡梅ノ木地区は、広域で周辺には医療機関がありません。住民の方が医療機関のある中心部の庁舎まで出てくるのはなかなか大変です。そこで現地集会所に、健康状態などを測定・記録できるタニタの健康管理システムを設置。その測定データなどを参考にしながら、庁舎にいる保健師とさまざまな健康に関する相談やアドバイスができる環境を整備したいと考えました。
ご活用用途
データとコミュニケーションの両面から地域住民の健康をサポート
約2カ月の準備の後、2023年3月に地域住民の方向けに健康管理システムのデモを実施しました。会場となる集会所には、血圧計や筋肉量・脂肪量・体重などが計測できる体組成計を設置。さらにタニタのFeliCa対応の活動量計を住民の方に持ってもらって万歩計として歩数を記録し、それをかざすと日々の歩数データを健康管理システムに蓄積できるようにしました。また、同じFeliCaカードを使って、上記の体組成計などで計った数値をシステムに取り込むことができるようにもなっています。
これらのさまざまな情報を当市の保健師が確認し、集会所にいらした住民の方とオンラインでお話ししながら心配事の相談に乗ったり、必要と思われるアドバイスを差し上げたりする場を定期的に設けられればと考えています。その際、遠隔相談システムの「LiveOn Call」を活用することで、遠隔地であってもFace to Faceで住民の方の顔色や、表情などを確認しながらより親密にお話しすることができます。
年齢層などによって具体的なアドバイスのポイントは異なってくる
具体的な相談やアドバイス内容はこれから住民の方とも話し合って決めていく予定です。例えば年齢層によって状況が異なるため、アドバイスのポイントも異なってくるでしょう。60歳代のまだまだ現役で仕事に励まれている方であれば、なかなか日頃健康に気を遣う余裕がなく、体重や血圧などが変化してもついそのままにしがちです。そういう方たち向けには生活習慣病予防が主になりますし、70歳代、80歳代になると今度は介護予防の指導が主になるのではと想定しています。
導入後の効果・感想
ICTを活用したコミュニケーションが健康にも影響を与える可能性がある
システムの本格稼働はまだこれからですが、先日現地でのデモの際に住民の方々とお話して感じたのが、IT機器やICTの活用が人々の健康にも影響してくるのではないかということ。例えばスマートフォンを所有している高齢者について、①人とのコミュニケーションを積極的に取っている人、②買い物などだけに使用している人を比較すると、①の人々の方が介護保険の認定率が低いという研究結果も出てきているようです。特に今回の新型コロナのようなパンデミックが発生し、人と直接会うのが難しくなる場合は、なおさらICTを活用したコミュニケーションが重要になってくるでしょう。
ICT活用の入り口として最適な「LiveOn Call」
そうは言っても、今80歳代、90歳代の方にいきなり「IT機器を使いこなしてくださいね」というのもなかなか難しいでしょう。もう少し若い層であっても、日頃から仕事などでそれらを使っている方とそうでない方とでは、いわゆるITリテラシーにも差があります。しかしいずれにしても、少しずつでもIT機器に慣れていくことが住民の方や地域の未来に良い影響を及ぼすのではないかと感じています。今回導入した「LiveOn Call」は、一般的な会議システムなどとは異なり、住民の方はボタンを押すだけで遠隔地の保健師などと会話できるシンプルな仕組みです。高齢者の方などIT機器に慣れていなくても抵抗感が少なく、スムーズに使い始めることができるので、ICT活用の入り口としてはもってこいのツールではないかと思います。実際に先日のデモの際にも特に「分かりにくい、使いにくい」などの住民の方からの意見はありませんでした。
遠隔地へのさまざまな住民サービス拡充を検討する自治体にもお勧めできる
その他、山間部で使用しても特に画像が乱れたり通信が途切れたりすることがなく、「こんなに自然に話せるんだ」という驚きの声も頂きました。シンプルな操作性や山間部などの悪条件下でも安定したクリアな通信を実現出来た「LiveOn Call」なら、今回試行している健康相談の他にもさまざまな施設や場面で活用できる可能性があります。また、特にオンラインでの住民サービス拡充を考えている他の自治体様向けにもお勧めの仕組みだと思います。
LiveOnを活用した今後の事業展開など
オンラインとリアルのそれぞれの良さをうまく組み合わせることが大切
まずは、今回準備した鏡地域での遠隔健康相談について、住民の方の意見をお聞きしながらどのようなやり方がベストなのか、より良い形を見つけ出していきたいと思います。その際にポイントの1つになると思われるのが、「オンラインの便利さとリアルで会うことの良さをうまく活かす」ことだと思っています。やはり一度直接顔を合わせて話しをすると、その後オンラインで話す際の親近感が違ってきますし、遠隔でもスムーズにコミュニケーションができるでしょう。それらをうまく組み合わせることでより良い形で遠隔地の住民の方をサポートできると考えています。
お客様プロフィール
- 所在地
- 高知県高知市本町5丁目1-45
- 職員数
- 2,765人(2022年4月1日現在)
- 面積
- 309km2
- 人口
- 318,520人(2023年4月1日現在、推計)
- 世帯数
- 154,048世帯(同上)
- 市概要
- 四国南部のほぼ中央に位置する高知市。北部の急峻な四国山地から、その支峰を水源とする鏡川下流域の都市部まで、バランスの取れた都市を形成しているのが特徴です。1998年(平成10年)には四国で初めて中核市に移行。2011年には高知市総合計画「森・里・海と人の環 ~自由と創造の共生都市 高知~」を制定し、明るさとにぎわいに満ちた元気あふれる高知市を目指しています。
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