AES(Advanced Encryption Standard) とは
AES(Advanced Encryption Standard)とは、米国商務省標準技術局(NIST)によって制定された、米国政府の次世代の共通化鍵暗号化方式のこと。
近年のコンピュータの高性能化、暗号理論の発展にしたがって、かつて標準暗号として用いられていたDES(1977年に発行)の信頼性が下がったため、NIST(米標準技術局)がAESの公募を開始しました。世界中の企業から21の次世代の暗号アルゴリズムが提案され、安全性や暗号強度、実装のしやすさなど様々な視点から審査された結果、新しい強固な方式として2000年にベルギーの暗号開発者Joan Daemen(ホァン・ダーメン)氏とVincent Rijmen(フィンセント・ライメン)氏が開発した「Rijndael」という方式が採用されました。「Rijndael」という名称は2人の名前から取られたとされています。
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AES(Advanced Encryption Standard)のアルゴリズム
AESはSPN構造のブロック暗号であり、鍵長に応じて「AES-128」「AES-192」「AES-256」の3種類のバリエーションがあります。
「鍵長は128/192/256bit」、「シンプルな構造」「トリプルDESより強固で30~40年使える」などの条件を満たし、暗号や復号が高速である点が特徴です。実用化している方式の中では、極めて強度が高いとされています。鍵の長さは128ビット、192ビット、256ビットの中から選択できるようになっており、ラウンドと呼ばれる処理を繰り返しながら暗号化を行いますが、このとき鍵の長さによってラウンド数が変化します。128ビットのときは10回、192ビットのときは12回、256ビットのときは14回で、ラウンド数が多いほど安全性は高くなります。
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