導入事例
熊本県上益城郡山都町様
- 利用目的
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- 社内会議
- オンライン窓口
- 業種
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- 官公庁
- 社員規模
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- 100~500名
- 利用サービス
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- LiveOn Meet
- LiveOn Call
職員不足に悩む自治体の新戦略
遠隔相談窓口システムで職員負担を軽減、町民体験会では「わかりやすい」と評判
山都町は九州のほぼ中央に位置し、阿蘇南外輪山と九州山地に挟まれた地形で、冷涼な気候が特徴です。国宝の通潤橋や日本一を誇る有機農業、美しい棚田などが有名で、滝や渓谷などの自然景勝地も点在します。また、熊本県内の自治体で3番目に広い面積を有しています。高齢化率は50%を超えており、人口減少と急速な高齢化が進んでいます。人口減少に伴い将来的な職員数の減少が予測される中、職員の事務負担軽減と住民サービスの質の維持・向上を図ることを目的として山都町DX推進計画を令和4年に策定しデジタル化の推進に取り組んでいます。
ご担当者:行革DX推進室 北島様
導入前の課題
- 人口・職員数減少を見越した対策が必要
- オンライン対応でもサービスレベルは維持したい
- 通常業務同様、LGWAN環境に構築したい
LiveOn Callで解決!
- 本庁と支所の窓口を繋ぎ、効率化を実現
- どの窓口でも本庁同様の対応を実現、顧客満足度向上に
- 遠隔相談窓口もWeb会議も構築◎ 業務がスムーズに
遠隔相談窓口システム導入の背景
人口減少に伴う職員数不足、行政サービスの維持をシステム導入で解決したい
山都町では、これまでも庁内ネットワーク管理やDX推進に取り組んできましたが、真のDX推進にはシステム導入だけでなく、業務改革や組織体制の見直しが不可欠です。全庁的な意識改革を図るため、情報係を「行革DX推進室」に改組し、デジタル技術を活用した行政改革とサービス向上に本格的に着手しました。
国立社会保障・人口問題研究所の予測によると、本町の人口は2035年には8,934名まで減少し、それに伴う職員数の減少も避けられません。住民ニーズが多様化する中、行政サービスの質を維持するには将来を見据えた運営体制の準備が急務です。特に広大な町域を持つ本町では支所の役割が重要ですが、本庁への手続き集中は住民サービスの質低下を招く懸念があります。
そこで支所機能を維持しつつ、職員減少に対応した業務運用の見直しとシステム活用による効率化を目指し、支所と本庁を結ぶ遠隔相談窓口システムの導入を決定しました。
将来的な体制を検討しながら、住民サービスの維持・向上を実現していく方針です。
設置場所は、本庁と2つの支所になります。
支所へ来庁された住民が本庁にいる職員とWeb会議形式で相談や問合せ、また本庁でしか対応できない申請等の事務をおこなうために設置しています。
まずは町営住宅の入居手続き等の住宅関係の業務から取り組む予定です。
本窓口サービスは、2025年10月より運用を開始し、11月中より本格稼働いたします。
(2025年10月インタビュー実施時点)
LiveOn Call導入の決め手
使いやすくて浸透できるシステムか。ポイントは簡単操作
これまでも事務の効率化や住民サービスの向上を目的として内部事務系システムや窓口サービス系システムの導入を進めてきましたが、導入担当者しかメンテナンスや設定変更ができないシステムを庁内に広く浸透させるのは困難です。各職員もある程度のシステム操作のスキルアップは必要であるものの導入システムは操作性が容易であることが重要です。「LiveOn Call」はシステム設定変更や操作が容易で幅広く職員が活用できることが期待できました。
通常業務と同じLGWAN系のネットワークに構築、運用がスムーズに
通常業務でLGWAN系のネットワークを活用しています。
同環境内に構築ができた点もポイントになりました。遠隔での相談や申請書受付時に庁内共有フォルダに容易にアクセスできることでスムーズな運用と効果的な活用ができることは大きなメリットに感じました。
その他、住民相談窓口としての利用だけではなく、会議室モードにより庁内での職員間の打合せでも活用できる点が決め手となりました。従来はクラウドのサービスを活用していましたが、オンプレミス環境に構築することでより安全に運用できます。また、会議室に集合しなくても職員が自席からそれぞれWeb会議に参加できる点も便利になると感じています。
職員も積極的に参加、導入前の操作説明会を開催
導入前には、「LiveOn Call」の操作説明会を職員向けに実施いただきました。
参加率も高く、職員たちの人手不足への課題意識が背景にあったからだと思います。
操作質問も積極的に飛び交い、導入前の準備を順調に進められた印象です。
運用開始に向けて 町民イベントで体験会を実施
「使いやすい」「思ったよりも簡単」 お披露目で触れた高齢者からも高評価
町民向けに実施されたデジタル窓口の体験会では、多くの高齢者が実際に端末を前に操作を体験しました。
「近くの支所で手続きできるのであれば、もう遠くまで行かなくてもいいのね」
「電話よりも結構はっきり聞こえるね」
「こちらは何もせずに話だけでいいので、これなら楽でいいね」
といった声が多く聞かれ、初めてのオンラインでの相談にも安心して臨めた様子でした。
職員の丁寧なサポートもあり、「思ったより簡単で使いやすい」と好評を得ています。


LiveOn Callを活用した今後の展開など
さらなる住民サービス向上へ‐相談できる場所を増やしたい
今回は各支所に遠隔相談窓口システムを導入しましたが、職員の操作スキルが向上しシステムの利用が活発になれば、支所に限らず町が管理する公民館や保健センターなどの施設へ遠隔相談窓口を配置し、住民が気軽に利用できる体制を構築することで更なる住民サービスの向上を図りたいと考えています。
お客様プロフィール
- 所在地
- 熊本県上益城郡山都町浜町6番地
- 職員数
- 268人(2025年4月1日時点)
- 面積
- 約544 km2
- 人口
- 13,346人(2025年時点)
- 町概要
- 九州中央部、阿蘇南外輪山と九州山地に挟まれた標高300〜900mの冷涼な地域です。熊本県内で3番目に広い面積を持ち、国宝・通潤橋や日本一を誇る有機農業、美しい棚田が有名です。滝や渓谷などの自然景勝地も点在し、豊かな自然環境に恵まれています。清流で育まれた農産物や伝統的な農業文化が根付く、自然と共生する町です。
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